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老いの楽しみ (岩波現代文庫 文芸 3)

老いの楽しみ (岩波現代文庫 文芸 3)

老いの楽しみ (岩波現代文庫 文芸 3)

作家
沢村貞子
堀田力
出版社
岩波書店
発売日
2000-01-14
ISBN
9784006020033
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老いの楽しみ (岩波現代文庫 文芸 3) / 感想・レビュー

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ぽけっとももんが

「私の好きな言葉はなんでも『小』がつくの。小綺麗、小ざっぱり、で、小憎らしいことはいわないようにして」老いても一緒に暮らす人のために小ざっぱり、髪を結ったり簡単にお化粧もする。できなくなることも受け入れる。80を過ぎてからの引越しの話、河合先生との対話など。今になってファンになっちゃうなぁ。これからの生き方のお手本。

2024/07/21

mizzan72

沢村貞子さんの文章が好きだ。文章をまとめることに興味を持つきっかけとなった中のひとり。気負いも衒いもない言葉たち。巻末の河合隼雄さんとの対談の中の、宇宙空間で宇宙飛行士が、自分の身体と話すことでその日の調子の程が分かる、って話しがおもしろかった。地上に戻ってくると他人の声のほうがが大きいから、自分の中の声が聴こえなくなるんだと。

2014/02/18

日高サン

エッセイが好きでよく読むのだけど、これは面白かった。老女の言葉には、諦めと強かさが丁度いいバランスで同居している。生きていくことは、現実と自己の折り合いづけをたえず続けていくことだと読みながら考えた。年老いるまで生きてきた人間の言葉には、年老いるまで生きてこられた理由が垣間見える。 その清らかな言葉遣いと、着物選びや髪結いに見る美意識には、まるで嫌味がなく、実に感じが良い。 年老いた人間の書くもの、考えること、感じることは、まるでちがう世界のことのようで、読んでいて新鮮な驚きと楽しさを感じる。

2015/12/03

Satoko Muta

巻末に河合隼雄先生との対談があって得した気持ち。「秘密を守ること、よく聞くこと、ほじくり返さないこと、この三つをやったら大カウンセラーです」。ふむー。

2012/03/26

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