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三文役者の死: 正伝殿山泰司 (岩波現代文庫 文芸 17)

三文役者の死: 正伝殿山泰司 (岩波現代文庫 文芸 17)

三文役者の死: 正伝殿山泰司 (岩波現代文庫 文芸 17)

作家
新藤兼人
林 光
出版社
岩波書店
発売日
2000-08-17
ISBN
9784006020170
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三文役者の死: 正伝殿山泰司 (岩波現代文庫 文芸 17) / 感想・レビュー

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てら

かつて俳優とは奇人・変人・怪人がなるものだった。殿山泰司はそれほどエキセントリックではないにせよ、十分に奇人だったと言える昭和の脇役俳優である。その怪優を盟友とした大監督・新藤兼人による、追悼の書。ハードボイルドに始まり、中身では十分に笑わせて、最後はハードボイルドに締める。脚本家としても名を馳せた筆者の面目躍如だろう。名著です。

2020/01/25

わかめ

新藤監督が交友50年、苦楽を共にしてきた脇役俳優 殿山泰司さんの生涯をつづったこの本は、そんじょそこらの評伝とは一線を画しています。誰もが一読すればタイちゃんを大好きになってしまう。その人となりが慕わしくってしょうがなくなる。こんなに心を込めて丁寧に、自分の一生をつづってもらえるなんて、タイちゃん、幸せ者だなあ~。それくらい、愛すべき人物だったのでしょう。当時の映画業界を知れるのも嬉しいです。

2015/10/25

駄目男

日本にも明治、大正生まれの名脇役と言われる俳優さんは無数に居たはずだが、今日、それらの人の名はもちろん出演作まで忘れ去られてしまうのは全く偲びない。 昔の映画には頻繁に出てくるが名前は知らないし、どんな経歴でどんな人生を歩んだか皆目判らず。 一度NHKなどでこういう無名の俳優さんたちを取り上げる番組など作ってはどうかと思うのだが。そこにいくとまだこの殿山泰司さんなんかは知られているほうだと思う。ほんとうのチョイ役でのいつもいい味を出していた。 ミステリーとジャズと女をこよなく愛した人生。

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