一話完結傑作選: 付全作品解説・年譜 (岩波現代文庫 文芸 149 向田邦子シナリオ集 6)
一話完結傑作選: 付全作品解説・年譜 (岩波現代文庫 文芸 149 向田邦子シナリオ集 6) / 感想・レビュー
おさむ
神保町の一誠堂で購入。古書なのにあまり値下がりしていないところに向田人気の底固さを見ました。ほとんど文春文庫のノベライズで読んでいましたが、シナリオで読むと会話のやりとりの妙と話の導入部の巧さが際立ちます。巻末の全作品解説や年譜が向田ファンには貴重です。直木賞受賞後1年あまりで51歳で逝去されたことが今更ながら残念でなりません。
2015/10/26
ぐうぐう
『向田邦子シナリオ集』の最終巻は、一話完結ドラマの傑作集。恋愛や結婚といった題材が、ワケありな事情を孕みながらユーモアたっぷりに描かれている。それぞれが抱えるワケがドラマを動かすのだけれど、男女の仲において、多かれ少なかれワケがないものなどない。結局のところ、そのワケに視聴者は共感し、向田ドラマに自分を見るのだろう。
2010/05/06
玲
向田邦子シナリオ集を読み終えてしまった、そのことが残念でならない。テレビドラマは、時世をかなり的確に捉えてきたのだろうと感じた。この冬に放映されたドラマを振り返っても、30~40代女性の結婚観に纏わるもの、アラサー男女が生き甲斐を見つける物語など、この時代の主な悩みを表現していたように思う。向田邦子の描く昭和40~50年代のドラマでは、何らかのハンデをもつ女の幸せな結婚までの紆余曲折や、女手一つで子を育て上げた母親の再婚などがリアリティをもって訴えてくる。勿論私にはリアルだと感じる根拠はないのだけれど、面
2012/12/28
Haruka Fukuhara
面白い。あまり想像力の強くない方だと思うけど、読んでいて映像が浮かんでくる気がする。
2017/03/07
きたむらさんえ
絶版のため、【図書館本】。解題p.489の「原稿の字が汚いと指摘すると、『地下鉄で書いてきたんです』と答えたこともあった」この箇所で彼女の性格が伺える。
2021/12/16
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