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潮風の下で (岩波現代文庫)

潮風の下で (岩波現代文庫)

潮風の下で (岩波現代文庫)

作家
レイチェル・カーソン
上遠恵子
出版社
岩波書店
発売日
2012-04-18
ISBN
9784006022006
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潮風の下で (岩波現代文庫) / 感想・レビュー

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Francis

10年ぶりの再読。と言うより一回読んでいたことをすっかり忘れて10年以上積読していたものと思っていました。レイチェル・カーソンは元々文学専攻で後に生物学へ専攻を変えたそうだが、その事が良く分かる文章。海の生き物たちの生態が詩情あふれる文章で見事に表されている。読んでいるうちに描かれた生き物たちに自然に愛おしさを感じてしまう。この地球が生命に満ちたかけがえのない星であることも思い出させてくれる。彼女がのちに「沈黙の春」を書いたのはある意味必然だったのですね。

2024/10/11

tsubomi

2023.03.30-03.31:潮風、とタイトルにあるように浜辺や海へつながる河川、浅瀬~深海に至る海の中、海や浜の生き物を狩る鳥たちや小動物、さらに漁をする人間たち。ときに蟹の目線、ときに魚の目線などいろんな生き物が主役となって、その生き物が感じる世界を鮮やかに描く文章が素晴らしく、読みながらビジュアルや音やスピードや海に吹く風の匂いまでが感じられるほどに夢中になって読み進めました。まるで野生生物に関する良質のドキュメンタリー番組を視聴したような気になる一冊。この本が1941年に書かれたとは驚き!

2023/03/31

ぱせり

それぞれの章には、主人公(?)となる個体がいることはいるけれど、さまざまな生き物たちがそれぞれの懸命のドラマを繰り広げている。その様子が、まるでドキュメント映画のよう。自分がその場にいて息を詰めて見守っているよう。まるで軌跡のようなその生も、惨い死も、後の生きものたちを生かすよすがになるのだ、と受け入れる。

2021/11/03

Francis

レイチェル・カーソンの最初の作品。海の生物たちの生き様が詩的な文章で生き生きと書かれている。

2014/01/05

Raynyan

海辺の生物たちの生命の営みがありありと描かれていて、どんどん引き込まれていきました。文章はとても淡々と書かれているのですが、その中に著者の生物たちへの愛情を感じます。「沈黙の春」を読んだときにも感じたことですが、このような食物連鎖によって地球上の生物はバランスを保っているのだということを人間はもっと意識する必要があるでしょう。人類にとって天敵がいない以上、自然にまかせていては人間は地球上の生物たちをどんどん滅ぼして生態系のバランスを壊していってしまいます。そのことに人間は気づかなくてはいけない。

2016/08/16

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