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「赤毛のアン」の秘密 (岩波現代文庫)

「赤毛のアン」の秘密 (岩波現代文庫)

「赤毛のアン」の秘密 (岩波現代文庫)

作家
小倉千加子
出版社
岩波書店
発売日
2014-05-17
ISBN
9784006022389
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「赤毛のアン」の秘密 (岩波現代文庫) / 感想・レビュー

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優希

面白かったです。『赤毛のアン』が描かれた背景を見ることができました。何故アンは日本の女性を魅了するのか。アンの成長が戦後の女性に深い関わりがあるからなんですね。心理学とフェミニズムで論じられたアンの物語から浮かび上がるアン像が興味深かったです。自分が『赤毛のアン』が好きな理由が見えた気がしました。

2024/07/21

キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言

「フランダースの犬」「ハイジ」と並んで現地より日本で人気の「赤毛のアン」。私も美しい景色、聞いたことのない花の名前や食べ物に憧れ繰り返し読んだ口だ。薄々わかっていたけど、きっちり論じられると心の奥に揺らぐものがある。モンゴメリの引き裂かれた意識、無意識が悲痛だ。

2023/06/07

Gen Kato

何の気なしに読みはじめたら面白いの何の。同時に自分がどうして『アン』シリーズにハマれなかったか(ファンだった友人はいたが)もよく理解できた。第一作目の後半あたりからアンって「主役だけいい子」傾向が濃厚で個人的にどうしても抵抗があったんだよね。作者の価値観の「限界」がいまだこの国に生きる女たちに共通しているあたりがつらい。

2016/11/08

きょ

立派な論文という感じ。モンゴメリが、決して幸せではない人生を送ったのは知っていたが、多方面からの分析は新鮮だった。彼女は自分の複雑な精神を持て余していたのだろう。意識していたかどうかはわからないが、時代背景的に、結婚し、家庭を営み、夫を助ける… そんなことは実は望んでいないのに…。彼女の複雑な葛藤が、アンに表されていたのか?アンを書き続けることは、自分の見たくないことと向き合うことだったのだろうか?とはいえ、アンや周囲の生き方言動は、私を飽きさせない。アンも作者も、やはりドラマチックだ。

2014/12/16

きゃる

なかなか壮絶な内容だった。赤毛のアンのほんわかさのままで、読み始めたら、意外な内容。作者があまり幸せでなかったこと、だからアンに託したこと。同時代のヴァージニアウルフとの比較。カナダの歴史や宗教観。いろいろと意外だった。それを踏まえてアンを読み直してもいいかもしれない。

2014/12/07

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