増補 もうすぐやってくる尊皇攘夷思想のために (岩波現代文庫 文芸349)
増補 もうすぐやってくる尊皇攘夷思想のために (岩波現代文庫 文芸349) / 感想・レビュー
春ドーナツ
学生時代に受講した「フランス社会思想」のテクストが加藤さんのもので、何となく親しみを覚え、ある作家の諸作品に関する文芸批評はこれまで何冊か読んだことがあるけれど、思想書を読むのは今回が初めてです。まず題名のインパクトから来る「何事ぞ」感に刺激を受けました。裏表紙のあらすじを引いて何事かを紹介します。「一五〇年にわたり三度訪れるナショナリズムの正体に、我々は向き合わねばならない」本書は2017年前後の論をまとめたもので、「もうすぐ」が実際に去年から現実化していることに、草葉の陰から見守る加藤さんは何を思う?
2023/03/07
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