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マンガは哲学する (岩波現代文庫 社会 183)

マンガは哲学する (岩波現代文庫 社会 183)

マンガは哲学する (岩波現代文庫 社会 183)

作家
永井均
出版社
岩波書店
発売日
2009-04-16
ISBN
9784006031831
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マンガは哲学する (岩波現代文庫 社会 183) / 感想・レビュー

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i-miya

2011.09.04 (永井均) 1951、東京生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。千葉大学教授を経て日本大学文理学部哲学科教授。(カバー) マンガという形式でしか表現できない哲学的問題がある。自我論で若者に人気の哲学者。手塚治虫、藤子・F・不二雄、萩尾望都、楳図かずお、永井豪、赤塚不二夫、岩明均など。相対主義、言論ゲーム、時間論、自我論、神の不在証明、超人論など。

2011/09/04

colocolokenta

20代、私は漫画(青年誌といわれるジャンル)が好きだった。80年代、漫画は質量ともに全盛で、その頃のものが多く引用されている。その後読みたい漫画は激減し、私は漫画を読まなくなった。永井氏の名前とタイトルをみて、漫画好きだった頃を思い出し手に取った。漫画家の多くは、哲学を意識していなかったと思うが、”面白い”と思って読んでいた漫画はなるほど哲学的な読み方もできる。言葉による表現の限界を漫画は絵をもって越えている。萩尾望都の『百億の昼と千億の夜(光瀬龍原作)』がないと思っていたら、解説を書いていたので驚いた。

2014/05/09

阿部義彦

実に刺激的な内容でした。藤子・F・不二雄、萩尾望都、楳図かずお、諸星大二郎等などのマンガを通して哲学の問題を解題してくれます。マンガによる現代哲学入門、特に存在論、自我論の所など実にスリリングで 取上げられてた漫画(萩尾望都の半身、楳図かずおの洗礼)はどちらも読んでたので身震いする程に面白かったです。漫画は文学を超えたとも言い得る位にこの日本の漫画の水準は本当に高いですね。またSFとの相性もよく、手塚治虫「火の鳥」石森章太郎「リュウの道」岩明均「寄生獣」など時間論や認識論やメタフィクションまで言及する。

2016/09/18

ichiro-k

暇つぶしにマンガを読み耽っていたのは30年以上前なのでピンとこない。哲学者はそう感じるのだろうなぁ。という感想。

2014/02/25

aoneko

哲学者である著者が、豊富な引用や絵を使った解析で、マンガを解いていく。どの章もマンガを哲学的に読もうとした事がなかったので新鮮。ただ、「哲学とは、要するに、なぜだか最初から少し哲学的だった人が、本来のまともな人のいる場所へ哲学をすることによって、帰ろうとする運動...」みたいな、わかったようなわからないような、一読では飲み込めない話もちらほら。『鉄コン筋クリート』は「半神」の男の子バージョンであり、「半身」は『鉄コン筋クリート』の女の子バージョンである、という説はむべなるかな、でした。

2013/08/12

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