フェミニズムの時代を生きて (岩波現代文庫)
フェミニズムの時代を生きて (岩波現代文庫) / 感想・レビュー
kenitirokikuti
岩波現代文庫オリジナル。ジェンダー研究者として西川・上野・萩野による3つの鼎談を収める。収録日は2006年、2008年、2011年2月で、08年のものが7割を占める/上野〈(加藤美紀代から)あなたが寮生活ができない、二人部屋以上では暮らせないプチブルだからでしょ、と言われた。〉これはおしゃれに関して「女子校カルチャー」集団との違いに関するもの。上野は、酒井順子と中村うさぎは女子校カルチャーの双璧、と語る/良くも悪くも、アッパーミドルは親との関係が深いナー。
2018/04/12
みつ@---暗転。
***** フェミニズム自体を学んできた訳では無いので、ある程度の通史入門に。3人の研究者の、学問的要素がっつりの噛み砕かれた掛け合い。「フェミニストというのは女性嫌悪じゃないか」と言われれば「その答えはイエスしかない」、「女性嫌悪が自分の内面になければ、フェミニストになる理由がない」という上野千鶴子の言に強く首肯。竹村和子派だったが、上野千鶴子に対して印象が変わってきた。アナ・ボル論争での「女権主義」/「女性主義」や、「生産至上主義」/「生存至上主義」等は特に苦手分野だったので、大いに参考になった。
2021/08/09
deerglove
実に濃密な対談でした。上野さんの「先輩」にあたる荻野さん、西川さんのことは初めて知りましたが、それぞれの個人史を踏まえつつ、女性史と女性学の違いや「当事者性」の問題、そして2000年代以降のフェミニズムへのバックラッシュの恐ろしさなどについて、多くの気づきがありました。いわゆる”女子高カルチャー”に対する3人のスタンスの違いとか、自らのセクシュアリティを巡る丁々発止のやりとりにはこちらがドキドキハラハラさせられましたが(笑)。
2022/07/17
check mate
フェミニストもアンチフェミニストも面白く読めると思う
2020/11/20
おかえ
主にラディフェミのせいで嫌悪されがちなフェミニズム。でも、私(アラフォー)より上の世代では、やっぱりどうしても必要なものだったんだな。そのおかけで、昔よりはマシになってると思う。
2018/12/23
感想・レビューをもっと見る