増補 空疎な小皇帝 「石原慎太郎」という問題 (岩波現代文庫 社会336)
増補 空疎な小皇帝 「石原慎太郎」という問題 (岩波現代文庫 社会336) / 感想・レビュー
オールド・ボリシェビク
石原慎太郎が都知事時代から何度か刊行されているものを、少しづつ増補、結局彼の死後に最終版として出したのか。問題は彼そのものであると同時に、「石原慎太郎」的なものなんだよな。都政を壟断し、私物化し、結局、何も都民のためにならなかった知事。弱者へのやさしさは皆無。自らを「大物」と自己規定する小物感。読後、気が重くなるね。いまの都知事もなかなかだと思うが。
2024/01/17
タイガーとらじろう
もともとの底本は2002年ごろに書かれたものに加筆を加えたもの。一昨年亡くなった石原氏だが、この人が持つ悪い意味での先進性が当たり前になると、20年前には報道されていたことが今は報道されなくなってるんだろうし、もし今存命だったら20年ほどは注目はされてないんだろう。いろいろな意味で考える材料が多い本で、読後は少々げんなりする。
2024/08/23
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