親と子が育てられるとき: Quiet Garden (岩波アクティブ新書 41)
親と子が育てられるとき: Quiet Garden (岩波アクティブ新書 41) / 感想・レビュー
kolion
内田裕也さんのお葬式の弔辞があまりにも素敵で也哉子さんを知りたくて図書館で借りてきた。気取らない人柄が滲み出ていてとても癒された。みんなが迷いながら戸惑いながら生きている。あんなに個性的な両親の元で沢山のことを体験されていても、一つ一つの捉え方は似たようなものかもしれない。等身大でいることの素晴らしさ。「ご自分の才能に興味を持たずに生きている姿はあまりにも透明で純白に輝いていて」と志村さんが冒頭で也哉子さんのことを書かれていた言葉が印象的だった。
2019/09/03
BMARS
希林さんの葬儀の時の也哉子さんのお礼の言葉がとても印象的で、興味を持った。あの父親と母親の一人娘として生まれ、あの母と子だけの孤独な子ども時代、海外と日本を行き来して、複雑で魅力的な人間性が形作られたのですね。その複雑で面倒で未熟な部分を、父親のいなかった生活を大人になった今、夫と子どもたちとの生活でやり直し、埋め合わせているのではないかと。子どもの叱り方に悩み、虐待のニュースに心を痛めるところは私達と変わらないけれど、彼女の紡ぎだす言葉には時に泣きたくなるような切なさがある。
2019/03/21
おひさ
樹木希林さんが亡くなり、周辺情報を探して辿りついた本。図書館の予約が多数で、随分とタイミングがずれてから読んだ。二人のふんわり優しい会話から、暖かい空気がもれてくるような本。「今の若い女の人って、母親からの伝承がないのよね。だから苦しいのよ。」という佐藤初女さんの言葉が印象的だった。自分の苦しさが少し軽くなる。また「アドバイスをする時は、アドバイスだけ。苦情も言うと、相手はそれしか覚えていない。」も納得の言葉。苦情が重なると、アドバイスが、ただ上から目線の説教になる。
2019/01/16
リアム
自分に内在するエゴイズムに改めて気づく。シンプルの難しさも。
2018/11/07
冬馬
さらりと読めてしまった。全く違う二人が同じだぁー。って、共感してる事が可笑しかった。言葉の持つ恐ろしさを感じた本だった。
2024/02/18
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