ホラー映画の魅力―ファンダメンタル・ホラー宣言 (岩波アクティブ新書)
ホラー映画の魅力―ファンダメンタル・ホラー宣言 (岩波アクティブ新書) / 感想・レビュー
あおさわ
結構面白かったです。特に納得したのは「理由をはっきりさせないこと」ですね。恐怖現象の原因をつきつめると「理不尽」な恐怖が理不尽でなくなり、原因のあるれっきとした現象になってしまう。わからないままの恐怖って本当に怖いですよね。あと「終わらない恐怖」。側面から見る理論なので、本当にホラー映画が好きな人のような納得はできないですがホラー映画史や分類分析をとても楽しく読めました。
2014/09/21
charuko
恐怖は段取りであるという、実践的小中理論を分かりやすく説いた本。段取りとは情報の出し方のことでもあり、ホラー映画のみならず、恐怖を生み出す物語全般に適応できる。彼がこだわった擬似ドキュメンタリという物語の額縁、リアリティの追求との関連性も興味深い。
2013/02/19
いちはじめ
アニメ・特撮・ホラーなどの脚本家が、ホラー映画に的を絞って、自らの方法論を解説。読み応えあり。このアニメ版も書いてくれんものか
2003/10/07
屋根裏
ファンダメンタル=原理的な、観客に未知を体験させるものとしてのホラー。それは構造的に組み上げるもので、一瞬の恐怖体験などではなく、あくまで恐怖が蓄積される過程がホラーの真髄である。なるほど。
2021/02/07
kozawa
日本ホラー映画脚本家としてある意味執筆時点2003年勢いのあったあの頃。2000年前後の日本ホラームーブメントを支えた清水崇中田秀夫高橋洋あたりとつきあいがあった著者がその変のホラーのとららえ方や彼らがやりたかった映画とはなんぞやを代弁するかのように語る語る。もちろん、執筆時点よりだいぶ前のホラー映画や執筆時点近年の海外特徴的作品にも言及色々あり、旬の本ではないかもしれないけど、非常に面白く読みまして。
2013/02/01
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