若きウェルテルの悩み (旺文社文庫 502-1)
若きウェルテルの悩み (旺文社文庫 502-1) / 感想・レビュー
テツ
婚約者のいる相手に恋をし、恋破れ、苦しみを忘れようと旅立った先の新たな社会にも馴染めず苦悩を重ね遂には死を選ぶウェルテル。ここまで上昇下降が激しくはなくても、こうした若く青臭い絶望は大人はきっと誰しもが経験して乗り越えてきたんだろう。何も死ぬことはないと他者からは見えたとしても、絶望や痛みの大きさはそれを主体として受ける本人にしかわからない。久しぶりに読みましたがオッサンになり全てが摩耗して鈍化している自分には、エキセントリックな繊細さがただただ眩しい。
2019/06/14
ぴーひゃらら
当時の若者たちにとって、若者とはこうあるべきだという一つの指標になった本なのだと思う。
2010/05/04
kaguyam
改めて読んでみて、ようやくわかってきたような…わからんような… 何回読んでも、ちょっと知識のある世間知らずなお金持ちのお坊ちゃん故の結末と思ってしまうのです。 甘いもん。つべこべ言わず働け。
2014/08/28
hark
強烈すぎるウェルテルの愛情に半ば呆れつつ読んだ。幸か不幸かウェルテルほどに思い悩む大恋愛の経験がないため、共感できない。しかし、丘や谷といった自然の描写や、後半に挿入されるオシアンの詩の情緒には感動した。ウェルテルは、はじめは大いに大地を褒めたたえ、母なる自然に抱かれる喜びを口にしていたが、ロッテへの思慕に思い悩むあまり、終盤には自然からいかなる喜びも感じ取れなくなってしまう。完膚なきまでに荒廃した彼の芸術的感覚が、死の直前、ロッテの前でオシアンを朗読する場面で甦ったのは切ないことだ。
2010/08/22
みそ
俺のために書かれた本だろうと思いたくなる節があったなあ。
2011/03/07
感想・レビューをもっと見る