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鏡の国のアリス (旺文社文庫 598-2)

鏡の国のアリス (旺文社文庫 598-2)

鏡の国のアリス (旺文社文庫 598-2)

作家
ルイス・キャロル
Lewis Carroll
多田幸蔵
出版社
旺文社
発売日
1975-01-01
ISBN
9784010621714
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鏡の国のアリス (旺文社文庫 598-2) / 感想・レビュー

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おりん

実家にあった古い訳本を読む。1975年発行だが意外と読みやすい。不思議の国と比べると、ナンセンスさが抑えられてちゃんとしたプロットが(あくまでも前作と比べて、だが)感じられ、読みやすい。反面、不思議の国にあった自由奔放さ、サイケデリックさ、独自性が弱まっている。胡蝶の夢と通ずる哲学的な内容を含んでおり、そこが面白かった。この世は実在せず、もしかすると誰かの見ている夢かもしれないのだ。

2017/09/17

経緯

『不思議の国』にも増して、言葉遊びの面白さがある気がした。これはきっと原文で読むとさらに面白い気がする。そして『鏡の国』は人物の行動をチェスの駒の動きになぞらえていて、全体の構造としても計算されているところが作者の技巧の上手さだと思う。解説を読むと、一見意味が分からないようなストーリーにさまざまな作者の意図が込められているという気がして、奥の深い物語だと思う。不思議であり、不気味でもある話に感じた。

2014/08/10

もも

この物語の作者は何を考えて作品を書き上げたのだろう…!? 登場人物たちのセリフは奥が深いのか浅いのか、意味があるのかないのか… 不思議としか言いようがありません。 ものの見方や価値観を見つめ直すきっかけになると思います。 一気に読むよりも味わって二度、三度と繰り返し読むのがふさわしいと思える作品でした。 また、作品の特徴の一つともいえる“言葉遊び”を他の翻訳者は日本語でどのように表現しているのか…同じ作品を読み比べても面白いと思いました。

2012/01/07

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