サヴォイ・ホテルの一夜: ニューヨ-カー・ノンフィクション (旺文社文庫 260-4)
サヴォイ・ホテルの一夜: ニューヨ-カー・ノンフィクション (旺文社文庫 260-4) / 感想・レビュー
KAZOO
常盤さんによるニューヨーカーの最後の文庫本です。この中には、ニューヨーカーに掲載されたノンフィクションが9作収められています。小説のほうは当たりはずれがあったりするのですが、こちらの分野のほうは読んでいてすべて水準以上の印象を受けました。アメリカという町とアメリカ人がよくわかるような気がします。
2016/09/16
sasha
古き良きニューヨークの面影を感じさせる居酒屋、戦時国債を売るデリカッセンの給仕、姉御肌で言葉は乱暴になる時もあるが浮浪者に心を寄せる面倒見のいい映画館の切符売り場の女性等々を収録した9編の短編ノンフィクション集。どれも秀逸な作品だが、自分の生活をほんの少し楽にする為だけに1ドル札を偽造した男性の話は贋金づくりの流れも盛り込まれており、アメリカでは映画化もされているよう。日本未公開なのが残念。
2018/12/17
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