大原まり子・松浦理英子の部屋 (セリ・シャンブル 6)
大原まり子・松浦理英子の部屋 (セリ・シャンブル 6) / 感想・レビュー
なめこ
この本が出版された1986年前後というのは、松浦理英子が『ナチュラル・ウーマン』を書いている時期にあたる。大原まり子との対談では、『ナチュラル・ウーマン』に登場するある挿話の元ネタ(?)なんかも語られていて、おもしろい発見があった。当時の松浦は、いまの自分と同年代、20代半ば~後半。ちょっとびっくりするぐらい、恋愛や性愛にまつわる彼女の持論があけすけに語られていて、それをそのまま彼女の小説を読む際に補助線として用いるのは、どうかとはおもうのだけれど、ああ、わかるなあ、と、ところどころ共感を禁じ得なかった。
2017/05/20
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