懐かしい花の思い出 新版: 初期作品集 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)
懐かしい花の思い出 新版: 初期作品集 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス) / 感想・レビュー
十六夜(いざよい)
ちょっと怖いものから笑えちゃうものまでバラエティに富んだ短編集。半分が同人誌からの掲載のようですが、商業誌と変わらぬクオリティでした。それにしても毎晩牛乳を欲しがってたのは一体誰だったんだろ。
2018/11/27
詩歌
「眠りにつく前牛乳を」夜、何者かが牛乳を欲しがって徘徊する学生寮。その存在は代わりに果実酒を置いていくようになる。怪異譚。「夜の雫」夜の博物館で語られる、宝石にまつわるファンタジックな来歴。夜露の様なしっとりした雰囲気。「ユディトの帰還」賢い呪術師である姉の代わりに人身御供となったユディト(13)。旧約聖書の物語調を踏襲しながら、少しずつずれていくナレーションが秀逸で、この本の中で最も気に入っている。コメディ。
2014/06/07
バニラ風味
この方の絵、好きです♪10編全てに花・そのものが出てくる訳ではありませんが、人物が華(花?)だったりします。不思議な空気感と、シリアスなのにコミカルがMIXされている上、ちょっとファンタジー。「宝石の街カダイン」のイメージUPの石、ブルーダイヤを管理していた、記憶のない女性。そこに、ふらっとやってきた古の伝説を話し出す不思議な男の話が、特に好き。久しぶりに娘の本棚から手に取り、再読しました。
2013/07/06
べらし
お化け話も男同士の恋愛も、ただ通り過ぎてゆく季節と同じ質感で描ける作家が好きです
2022/09/28
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