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コーラル 1-手のひらの海- (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)

コーラル 1-手のひらの海- (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)

コーラル 1-手のひらの海- (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)

作家
TONO
出版社
朝日新聞出版
発売日
2009-04-07
ISBN
9784022131324
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コーラル 1-手のひらの海- (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス) / 感想・レビュー

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相楽(twitter:sagara1)

「「珊瑚」私に海の名前をありがとう」。"私"と"名前"。どちらについても、あえて「ありがとう」と言い切るのは、意志の表明。冒頭だけでなく、作中において「ありがとう」、それと「幸せ」という言葉は常に注意深く扱われます。//強く切実に抱く意志であっても、如何に侵食され、覆いつくされ、喪われやすいかということも。我が身を飾り立て競い合い嫉妬しあう心の在り方も。語り手の少女はどちらも拒みも卑下もせず見つめ、"珊瑚の海"の物語を創り語る。その物語と、少女の日々の現実が交差しながら描かれていく。傑作です。

2009/04/17

AIS

相変わらずシビアなメルヘン感がたまらない。明るいグロテスク感は、海という生っぽさと相性が良い。「お話が描きたいのでキャラのことは結構てきとう」というスタンス(名前忘れたり・・・)によって生み出される、他に無いストーリーと世界観は昔から大ファンです。

2010/11/28

烏鳥鷏

死んでしまった少年を、空想の世界で生かし続ける少女・・・という図式がツボ。でも空想の世界でひたすら生き生きしているわけじゃなく、その世界ですらも「一度死した後に甦った人形兵」というのが奇妙に現実感を捨てきれない感じ。ファンタジックでグロテスクな空想世界と、少女のリアルワールドがこれからもどのように交差していくのかが楽しみ。

2010/07/19

茶ま太

家族関係に問題を抱える少女と、その少女が作る人魚の童話という2つの軸で語られる物語。少女の作り出す物語はファンタジックながら、歪んだ家庭環境を反映してどことなくグロテスクで残酷。可憐な絵柄とのギャップも手伝ってかなり独特な読み口になっています。ポニョに近い読後感。題材も似てますしね。 物語から現実へのクロスオーバーが素晴らしいと思いました。物語がどう転がっていくのか非常に楽しみな1本。

2009/04/08

えびちり

複雑な家庭事情を抱えた少女と、彼女が想像する人魚たちの物語。現実と空想世界という二つの物語という不思議な構成。残酷で美しい人魚たちの世界と、少女・珊瑚の歩く人生…は物語の中でどう影響し合っていくんだろうか。おしゃべりなストライプがすごく可愛いですw 人魚たちはぷりぷりとちちを放り出してるのに、全然やらしく感じない健康的な絵柄なのに、話に滲む毒は相変わらずすごいです。そして、この雰囲気に病み付きになるんだよなあ…。

2016/06/21

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