波津彬子選集 2 牡丹灯籠 (Nemuki+コミックス)
波津彬子選集 2 牡丹灯籠 (Nemuki+コミックス) / 感想・レビュー
ぐうぐう
幽霊譚を収めた波津彬子選集第二巻。表題作である「牡丹灯籠」は、円朝の原作を少し変え、明治に舞台を移している。「牡丹灯籠」の下駄の音、「夢の残香」「もうひとつの遺言」の香炉の香りと、実体のない気配と共に霊は現れる。霊は人の想いが形となったものだ。想いが成就し、あるいは晴れると、形をなくす。音も香りも、通り過ぎると消えてしまうのと同じように。けれど、確かにそこにあったことは忘れない。その音が、香りが、想いが、記憶として刻まれる。永遠に。
2017/11/18
しましまこ
牡丹灯籠と遺産相続モノ2編、これも好きなんだけど、『花夜恋歌』の雪生様の美しさ!わかってるのに見惚れてしまうよ。美しい…
2017/11/07
えも
2巻目は幽霊話が4編。牡丹灯籠以外はオリジナル作品ですが、つい、作者のイメージから、コミカライズかと思ってしまいます。いかんいかん。
2017/12/31
凛風(積ん読消化中)
第1巻の天守物語が良かったので、こちらも読んでみました。牡丹燈籠と花夜恋歌が好き。初出を見ると随分昔で驚く。20世紀だもの。
2017/11/09
MM
短編集。和風と洋風の怪談話が織り込まれている。表題作は有名な作品原本があるんやねと初めて知る。悪い人達を幽霊が退治する形のストーリー展開。繊細で幻想的な描写がステキだなと。☆★★★★。
2020/03/18
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