波津彬子選集 4 秋霖の忌 (Nemuki+コミックス)
波津彬子選集 4 秋霖の忌 (Nemuki+コミックス) / 感想・レビュー
ぐうぐう
1990年代はじめ、レディースコミックに発表した作品を収録した選集第4巻。男女の情愛が真正面から描かれながらも(波津彬子にはめずらしい濡れ場の描写も登場する)、霊的な要素が絡んでくるのは波津作品らしい。けれど、表題作である「秋霖の忌」は違う。メロドラマ風に始まった物語が、冥婚という言葉でいつもの波津ワールドへ誘われるかと思いきや、霊的な要素はムードに過ぎず、あくまで男女の間に横たわる情愛をエロスを伴いながら描き切っている。そこがこの作品の凄みだ。
2018/01/20
えも
彼女らしい、アンティークな抒情溢れる物語が5編。怪談風あり、金沢ものあり、名家のしがらみありと、やはり鏡花を思わせる古風な純愛譚が似合いますね。
2018/02/17
MM
短編集。しっとりとした切ない雰囲気の残る漫画が多かった。ステキだった。☆★★★★。
2020/03/18
ナナシ
こちらいつもの霊的な雰囲気はあっても、現実的な作品だった。なので物足りない気分。
2018/04/17
みや
文庫で持ってますが、好きなお話が収録されていたので。やはり、美しいイラストです。
2018/01/11
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