たまたま・・・・・・
たまたま・・・・・・ / 感想・レビュー
あじ
弛んだネジとナットのような恋愛関係が、流し素麺のようにどんぶらこどんぶらこ綴られている。1人の男を共有する2人の女がいて、互いに公認した不思議な距離を往き来するのだけど、微量な不穏を感じさせつつ平穏さで覆い、天秤の揺れを紙一重で描いている所作が上品で、変だなぁと思いながらも好ましく眺めていた。
2018/05/24
アコ
7年前くらいに大道さんをよく読んでいたなぁとおもいながら図書館でジャケ借り。昔どこかの企業コピーに『常識を疑え』というものがあったけれど、まさにそういう気持ちになる。わたしが生きているこの世界この生活はなんだかんだ常識を意識しているものなんだなと考えさせられる。千歳も鉄彦も彼らを取り巻くひとや様々なこともとんでもないし、でもそんな自由すぎる日々がうらやましくもありつつ、「人として生きる」ということは案外変わらない気もして。ゆるーい文体においても妻子持ちとの恋愛のしんどさが伝わるのがすごい。好き。
2014/01/28
Sakiel38
終始だらだらっとした内容で語り方。終わりもなかったので、本当に平坦。微妙な心情の変化はあるけども、特に得るものもなく、なんだかなーっていう感じ。
2013/12/10
モヨロン
この人の小説みんなシニカル虚無な語り口やね。これぞ人間関係書けてるって感じで読んでて寂しくない。でも歳食ったら絶対読みたくない
2011/10/20
qnnqnn
初めて読んだ作家さん。大嫌いなぐずぐずのだらしない男が出てくるから、いやだ~って思いながら、読み終えた。たくさんのグレーゾーンだらけの小説。嫌いじゃない。別の作品も読んでみます。
2011/09/13
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