ネクロポリス 上
ネクロポリス 上 / 感想・レビュー
藤月はな(灯れ松明の火)
誕生日が彼岸の日なので「その日にぴったりの作品が読みたい!」と思って再読しました。日本の民俗文化と海外(イギリス?)の文化が混じった不思議な世界は「ヒガン」の日に行けて亡くなった人と出会える場所という設定や魅力的な登場人物たちのあけすけで知的な会話、密かにある恐怖やおいしそうな食べ物描写やアナザー・ヒルでしか起きないユニークな現象に何度、読んでも夢中になってしまいます。あと藤田新策氏の凝ったカバーも大好きです^^こんな素敵な本が読めて幸せです。
2010/09/23
そのぼん
摩訶不思議な設定。イギリスと日本の中間の様な国で起こる殺人事件・・・。生と死の境目すら曖昧でなんだか不思議な気分になりました。独特な雰囲気についていけるか心配ですが、取り敢えず下巻も読んでみます。(
2012/09/22
ゆきちん
ネクロポリス=死者の街。そんなタイトルの本。英国ベースに日本の文化がミックスした架空の国「V.ファー」に伝わる伝統無形文化財「ヒガン」。選ばれた参加者は船でアナザーヒルに行き、死者=お客さんと出会う。彼らは決して嘘をつかない。…ファンタジーである。なのに殺人事件がおこり、犯人探しが始まるミステリーでもある。特に血塗れジャックという連続殺人犯がいて、その被害者が現れて何か語るかも!とか言ってたらジャックが現れた?とか、もういろんな事が並行して起こってます。上巻は震えるところで終わってるので、急いで下巻へ
2018/09/05
藤月はな(灯れ松明の火)
私は「彼岸」と言えば「ネクロポリス!」と言っちゃいます。そして二十歳の誕生日=酒解禁日を待ちわびていた者としては酒やお茶会、食事のシーンが素敵で怪談と混在した民俗学とミステリーを融合させたこの本が好きです。単行本の方が好きなのは半透明カバー&繋げると一枚の風景となる表と裏の表紙や開いても素敵な繋ぎで対を為す絵入りと黒と金の裏素紙も大好き。本日が誕生日の今日はお気に入りの本を読むことにしました。
2012/09/23
だんたろう
日本とイギリス、キリスト教と仏教、文化と宗教の融合がもたらす不思議な世界。つかみ所なく読み進めるうちに、アナザーヒルが本当に存在するかのように感じられる。今現在、目に見えているもの以外にも、驚くべき真実が存在するかもしれない。既成観念を見事に打ち破ってくれる作品。頭を柔らかく柔軟にしていたいと、つくづく思う。
2012/07/29
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