十字路のあるところ
十字路のあるところ / 感想・レビュー
❁かな❁
【月イチ再読】以前この作品の文庫本を読みました。単行本では文庫には掲載されていないクラフト・エヴィング商會の作品で写真を撮られてる坂本真典さんの写真を多数掲載。東京の路地=十字路のあるところを歩き写真を撮りその写真と地図を吉田さんに渡し、それを元にその場所を探しに行きお話を書かれたとのこと。坂本さんのモノクロの写真はどれも静けさ懐かしさを感じる。吉田さんの夢うつつな世界観とよく似合う。光と影のコントラストが良く趣のある建物や路地などが素敵*自分も十字路の探偵になり不思議でふわふわした世界に迷い込んだ気分♪
2018/02/11
tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。
☆5.0 十字路のあるところ、その先には 小洒落た風景と洒落の効いたものがたりが現れる。
2021/02/27
あつひめ
懐かしいような、はたまた、初めて見るような不思議な気持ちになる写真が並んでいる。モノクロの風景の中には思いもよらない不思議が隠れていそうな気がする。ストーリーが写真を引き立てるのか、写真がストーリーを引き立てるのか。言葉遊びのように、言葉がツラツラ紡がれていく。それは、どこにもない世界に迷い込んだような気持ちにさせられる。迷い子のように懐かしさを求めてしまう読後感。
2015/06/17
けんとまん1007
短編集とモノクロ写真が織りなす世界。ますで、物語を映像化して、復習しながら次につながっていくような感じ。こういうところを描いたんだなあ~と、既視感と共に、想像が広がり、どこか、懐かしさを感じてしまう。十字路には、いろんなものが集まってくるし、そこから先へ、つながっていく。
2024/07/20
キジネコ
いつもの街、いつもの電車、いつもの時間…なれた道を外れ、違う時間帯に街を眺め、知らぬ駅に降りてみる。それは勇気?それとも気まぐれ?思いがけず広がる異邦、途方を塞ぐ深い闇。出した足を元へと戻せと振り返れば、馴染みの世界が遥かな彼方に遠ざかる。増殖する言葉、膨張する街、道の新たな枝分かれ、交差して十字路が又今夜も産声で囁く。行き交う価値の擦れ違い様 新しい物語が生まれると本は誘う。東京の何処か、アパートの森の街、拡張し続ける迷路の奥から今夜もファンファーレが遠くかすかに聞こえてくる。さあ出かけよう、と。
2017/10/12
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