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渡辺淳一 自選短篇コレクション 第一巻

渡辺淳一 自選短篇コレクション 第一巻

渡辺淳一 自選短篇コレクション 第一巻

作家
渡辺淳一
出版社
朝日新聞社
発売日
2005-01-12
ISBN
9784022500915
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渡辺淳一 自選短篇コレクション 第一巻 / 感想・レビュー

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James Hayashi

自分は血が苦手なのでグロいと感じる部分がかなりある。しかし読み応えがすごく、グイグイ読まされる。著者初期の頃のもので40ー50年前のものであるが、時代をそれほど感じさせない。特に前半の作品が痛々しく、「廃礦にて」では子宮外妊娠で大量出血しながら生き抜く女性の力強さに驚かされた。

2019/12/07

Ryoichi Ito

死化粧ほか短編小説7篇。「医療の現場は,人間が正直に本音を漏らす,いわゆる極限状態の世界であり,それだけに,人間観察という点で,これほど切実で,勉強になるところはない。これらの作品は,わたしが接した患者さんによってつくられた作品群といっても過言ではない」『訪れ』と『宣告』は癌告知に関わる小説だ。著者が現役の頃はがんは告知しないのが医師の常識だった。そのために医療側,患者側双方が苦しんだ。現在は癌は告知されるのが常識になった。医学の「常識」も時代によって変わる。

2024/06/17

prism

あの彼(彼女)は、いい家の生まれでカッコ良くて優しいから好き…では、小説は書かない。 ‥‥医師をしていたその頃、日々患者さんと接して診断し、手術して治療する。そこは極めて理論的で学理的、医学的であろうとする。 しかし、そうした学理の範疇に収まりきらない事が無数に出てくる。同じ病名の同じ患者さんに同じ薬を投与しても、よく効く人、やや効く人、ほとんど効かない人〜とさまざまで。 これこそ理でない個人個人の体力と感受性と反応の違いに驚き、戸惑い、感動もした。

2024/04/24

Ryoko

再読。若い頃に読んだ時はあまりピンとこなかったけど同世代に病気で亡くなる人がでてきた今読むと心にズンとくる。癌と知った人間が自分の命にどうむきあうのか医者の立場からリアルに書かれている。どの作品もリアル。たまに渡辺さんの医学ものが読みたくなる。

2018/01/12

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