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花はさくら木

花はさくら木

花はさくら木

作家
辻原登
出版社
朝日新聞出版
発売日
2006-04-01
ISBN
9784022501790
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花はさくら木 / 感想・レビュー

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スイ

真の主人公は若い「ロミオとジュリエット」な二人ではなく、一応は脇役の位置の田沼意次だと言ってもいいかと。 乱闘や航行といった「動」の場面が鮮やか。 様々な立場の人間の思惑が絡むのだけど、それを一人で束ねる作者の、時代背景の見識に圧倒される。 どこまでが史実でどこまでが創作なのか、更にファンタジックな部分まであり、どういう立ち位置で読めばいいのか戸惑ったが、面白かった。 他の作品も読んでみたい。

2016/07/04

ケン五

田沼意次の時代は話題に事欠かないんですね。それにしてもお姫様は、美人って決まっているんですね。おまけに美人の相手は美男子って決まってるし。

2010/08/23

tantan

江戸時代中期・京・大阪を舞台に智子内親王、菊姫、田沼意次が活躍する。新聞連載小説の単行本化。初めて読む「辻原 登」テンポ良く進む物語と、個性豊かな登場人物達。また読みたい作家が一人増えました。

2013/01/20

amanojaku_

最後の女帝となった後桜町天皇と田沼意次の若き日のロマンス。それに、淀川の舟運を一手に掌握していた豪商北風家のお嬢様の出生にまつわる秘密がからんで、というエンターテインメント時代劇。もう一つの人でない主役は、淀川。辻原登は、淀川の話をよく書く(いとも魅力的に)。朝廷、幕府、商人たちの思惑が、かつてはこの川の流れにのって経巡ったのだ、ということがいきいきと伝わってくる。http://www.misu-museum.jp/guide/guide_history01.html(三栖閘門資料館)

2011/12/04

ちより

上方を舞台に政治、経済、外交の問題を恋愛、活劇、謎解きに絡めて書いてしまうという盛りだくさんな時代小説。幕府、朝廷、豪商の駆け引きが面白く、中でも田沼意次の印象は大きく変わった。ただ新聞連載だったせいか盛りだくさんな割りにちょっと急ぎ足かなという印象。

2009/08/30

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