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せつないカモメたち

せつないカモメたち

せつないカモメたち

作家
高樹のぶ子
出版社
朝日新聞出版
発売日
2006-05-01
ISBN
9784022501844
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せつないカモメたち / 感想・レビュー

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mocha

占部香代子40歳バツイチ。いじめられている中学生アヤと奇妙な友人関係になり、その父親とは男女の間柄になってしまう。同級生の自殺にアヤはどう関係しているのか?アヤの「死」への願望が、無為に生きている香代子を動かしていく。けれどどんなに寄り添おうとしても、待つものはより大きな孤独。博多湾岸はこんなに淋しい風景だったかな。

2017/07/08

あつひめ

人を傷つけ苦しめることが普通なのかその苦しみに耐えうる力や強い心を持つことが普通なのか。思春期の心の普通がわからなくなった。もしかしたら…普通なんて何一つないのかもしれない。年を重ねるごとに身をかわす術を身に付けたものだけが大人になれるのか。いつからそんな世界が生まれたんだろう。昔からあったことに私が気付かなかっただけなのか。身近な人には弱いところは見せられないでも同じ匂いがする人にはヒントのように投げかけることができる。部分的には大人の展開があるけど、人の弱さはいくつになっても変わらないのかもしれない。

2012/04/02

星落秋風五丈原

あいつらが憎んでいるのは、わたしのプライドだからね…。中学生の自殺の謎を追いながら、「少女たちの今」と、離婚した中年男女や疲れた教師など、不器用にぎこちなく生きる人々の切なさを描く。情感とサスペンスがたっぷり、著者の新境地。胸に迫る切実な長編小説。

2006/05/28

こなつ

最後まで反省も後悔せず、日本中の憎しみにも負けなかったと、一人の死刑囚にあこがのような気持ちを抱く中学生・アヤ。彼女の気持ちを少しも理解できないところが読んでいてせつなかった。

2015/10/08

てまり

死をも恐れない強い気持ちに憧れる中学生って、なんだかとても痛ましい。

2006/06/04

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