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天唄歌い

天唄歌い

天唄歌い

作家
坂東眞砂子
出版社
朝日新聞出版
発売日
2006-07-01
ISBN
9784022501974
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天唄歌い / 感想・レビュー

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らむり

沖縄の離島に漂着した亥次郎らが、未開の原住島民に犬扱いされるお話。設定とストーリーはとても面白いけれど、最後があっけなかった。

2013/03/10

マドリン

薩摩藩の侍是枝亥次郎は、琉球へ向かう途中漂流し、不思議な南の島、霊島へと流れ着く。そこで出会う、不思議な人々と、様々な漂着者たち。亥次郎は何を思い、どう生きていくのか。 ふわふわと不思議な雰囲気の漂う物語でした。薩摩侍の威圧的な行いと、それに対する島人の価値観の違いには考えさせられるものがありました。

2020/09/26

まめ千代

坂東さんらしい土俗的な匂いのする話し。沖縄近くの島だから天唄歌いがいても違和感が無いし、霊島の文化や住民の穏やかな性格もすっと受け取れた。この話しを呼んだ現代の子孫の男性がもう少し出て来て、過去との関わりをもっと見つけてもよかったかな。

2012/09/10

mari

土佐弁が多い著者だけど今回は薩摩弁。理解しがたいほど方言がキツいが、慣れればそれが味となっているのは坂東眞砂子ならでは。漂流者を犬とする設定は面白い。後半に薩摩藩がやってきて島をメチャクチャにするのが話もメチャクチャになった感じで残念。

2011/01/19

ma_2

濃密な人間関係、解放された性、ユートピアの崩壊という「善魂宿」の南国版というところか。また、絶海の孤島というと桐野夏生の「東京島」を連想するが、むしろ「ポリティコン」に通じるものがある。 異文化の違いが生み出す軋轢、抗争の果ての残虐さが、現代の国際社会の対立もまた同じと思う。

2012/03/17

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