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山田風太郎育児日記

山田風太郎育児日記

山田風太郎育児日記

作家
山田風太郎
出版社
朝日新聞出版
発売日
2006-07-01
ISBN
9784022501981
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山田風太郎育児日記 / 感想・レビュー

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旗本多忙

「山田風太郎育児日記」2人の子供さんの成長記録。とりわけ娘さんの誕生からの記録に重きを置いてる。人の子育て記録なので、他人が読んでもさほど意味はなく、作家ならではの作品かな。写真を取って細かに保存している親もいるけど、文字でこうした記録にしているのは非常にまめなお父さんだね。そこは職業柄書き残し易いってのもあるのか、そして嫁ぐ日に渡したそうだ。僕も娘が生まれた時に、この本の存在を知って書いていたなら、ひょっとしてなんて当時を振り返れるのかなと思った(笑)本書はやはり家族の記録以外の何物でもない。

2024/02/23

湯豆腐

長女が生まれた日から中学1年生になった年まで、1954年から1967年にかけての日記の中から、ふたりの子供たちとの思い出を抜書きして娘に贈ったノート。両親を早くに亡くし叔父との義理の親子関係に悩んだ学生時代の日記とは裏腹に、平和で穏やかな家庭を築いていたことが伝わってくる。一方でこの本と同じ時期の日記から戦争や人間心理について抜書きした『人間風眼帖』には相当悪辣な思想が書かれてもいて、このひとりの人間が抱える複雑さが垣間見えるのが山田風太郎の日記の魅力だなと両者を読んで改めて思った。

2023/09/05

hirayama46

山田風太郎が細かくつけていた日記から、子育てに関する部分だけを実の娘さんに筆写して渡していたということで、その部分だけの書籍化。もちろん日記の抄録ということで読み物として完成されたものではないのですが、山田風太郎が実子に対してどう向き合っていたのかの一抹を知れる本なので、ファンとしてはなかなか面白かったです。現代から見ると気まぐれ育児っぽいですが、当時は家でこういうふうにずっと様子を見ることも珍しかったでしょうし、子煩悩と言っても良さそう。

2020/10/05

isbm

★★★

2024/03/08

あたたかい、あたたかい子育て日記。こんなにもしっかりと子供を見つめている父親があったものかと思う。作家という職業柄以上に一父親としての深い深い愛情が伝わってくる。読みながら、自分の子ども時代に親にしてもらった数々の記憶も蘇ってきた。不快な仕打ちを受けた記憶ばかりが残り親を好きになれない私だけれど、たしかに愛されていた瞬間もあったと思い出させてくれた。「子供というものは、存在するだけで親はその報酬を受けている」この親の子が羨ましい。

2024/02/21

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