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文学の断層 セカイ・震災・キャラクター

文学の断層 セカイ・震災・キャラクター

文学の断層 セカイ・震災・キャラクター

作家
斎藤環
出版社
朝日新聞出版
発売日
2008-07-04
ISBN
9784022504081
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文学の断層 セカイ・震災・キャラクター / 感想・レビュー

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サイバーパンツ

東浩紀に影響を受けた文芸時評という感じで、メインはファウスト系作家やオンライン小説、セカイ系論など。タイトルに反し震災後文学の話は5章のみと少ない。地名やジョジョの影響などに着目した西尾維新論、ターゲットへ確実に届けてしまうせいで各クラスタの文化的背景を象徴してしまうネット小説、キャラ概念から考える『りはめ』、村上春樹、清涼院流水らが描いた多重化した虚構空間を「祈り」の言葉で合一化しようとした舞城王太郎など、あまりまとまりはないが個々の評論は面白く、いくらか得るところもある。

2018/08/16

kiji

震災が文学に影響を与えている(ようにみえる)という分析は興味深いです。関東大震災の頃ほどには小説界に勢いがないのでさらに追求するのは難しいかもしれません。文化活動全般ならできるかも。他にはオタク、サブカル、ヤンキーの分類が、なるほどと腑に落ちました

2013/04/26

nanchara_dawn

2004年から2006年まで『小説トリッパー』に連載された文芸時評を単行本化したもの。『文学の断層』というタイトルだが、「(阪神大)震災後の文化」について書かれているのは全五章中の第五章のみで、(著者自身が書いているように)問題の大きさに対して論じるのに充分な枚数とも思えず、少し拍子抜けした。吉田修一「最後の息子」についてのくだりが説得的で、面白かった。

2012/12/17

そういえば震災と文学を論じるものにあまりであったことが無かった。やはり簡単には語れないからだろうね。

2009/06/24

じょに

あぁなるほどなぁ、というヶ所が何ヵ所か。震災っていう視点は、自分にはなかった。そういえば、当事者スレスレな立場にあった訳だけれども、筆舌に尽くし難いとか、言葉では表せないだとか、そういう経験だった気もする。少なくとも、突然、裂け目から現れた非日常を楽しめる年齢ではなかった。

2009/02/09

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