SかMか 体の闇がわかる本
SかMか 体の闇がわかる本 / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
このタイトルで著者が団鬼六。読みたくなる。出版社は朝日新聞出版。SMの本を出すとは、さすが朝日新聞はリベラルである(笑)。2008年の語り下ろし本。にしおかすみことの対談まで再掲載されている。私はSMものは嫌いだが、第一人者ならではの偏見に満ちた断言が楽しい。団鬼六の分類によると、小心で凡人でギャンブル嫌いで根に持つタイプの私は間違いなくS型人間である。Mは優秀。あと、沼正三の『家畜人ヤプー』を出版しようと著者に会いたがる三島由紀夫の話。三島が文化を真面目に愛している事に胸が熱くなった。
2014/09/07
K K
いやー、面白かった!最後に出てきた、秀吉、信長、家康のSM談、面白い。SMを使い分けた家康が一番賢かったとは納得。 私の知らない世界のかなりハードなSMも出てきますが、結局全部SMで片付けられるのは納得。私も秘書という仕事がら、ボスはドMかドSのみでしたが笑、どちらがいいのではなく、要は組み合わせなんですね。 メンタルがSでフィジカルがM女、結構いると思う。 リアル愛ルケ、衝撃。 団さんに自分を見てもらいたい。 知らずには死ねないわね。
2017/08/08
美麗
なんでもかんでもSの人はこう、Mの人はこう、って決めつけてしまうのはちょっとどうかと思ったけど聞き書きだからか団さんの人柄が伝わってくるような感じで読みやすくて良かった。年を重ねるとSもMに変わりがちになることとかSとMで女の選び方が違うこととか興味深い話も多い。でもM女がひたすら従順で素直で大人しくて我慢強い、っていうのには異を唱えたい。全くそんなことないです。にしおかすみことの対談はいらないと思う。杉本彩がよかった。
2014/02/26
naou
資料用に。S男性の精神を知りたかったんですが、ふつうに読み物として面白かったです。年齢(そしてある種の経験を)を重ねた男性にしか書けない事が記してあるのに、文体や思考が若々しくて読みやすく面白い。さらっとスゴイ事書いてあったりもしますが、『人は環境によってSとMに変化する。だから俺は筋金入りSだけど、年食って病気して、今はM期だな。カミさんにガミガミ言われても、今はもうお前の言う通り!って言っちゃうから』的な事を書いていらして、おちゃめで可愛いなと思いました。
2012/02/28
プルプルベリー
面白く、わかりやすかったです。何だか自分が楽になりました。人生において時期やなどでSかMかと違ってきていいと言うことに深さを感じました。
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