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ねたあとに

ねたあとに

ねたあとに

作家
長嶋有
出版社
朝日新聞出版
発売日
2009-02-06
ISBN
9784022505316
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ねたあとに / 感想・レビュー

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いちろく

夏の間、山荘で過ごす大人達の物語。長嶋有さんの作品の最後の一行が好きです。大どんでん返しでもなく、奇をてらった内容でもなく、その一行だけを見たら状況描写である事が少なくない。それでも、物語を読み終えて、その一行に辿り着いたら、スーと消えるような心地よさであり、好み。今回の物語の最後も全体を表現している様な素敵な一行だった。いい歳して阿呆なクダラナイ遊びをする人達にも惹かれる。

2018/04/07

ケンケン

このゆるゆるした本は、何なんだ!!皆様の感想を参考に借りてみましたが、Hitな作品でした。登場人物たちのキャラクターや台詞に、ついつい吹き出しながら夢中で読破♪手作りゲームに参加してみたくなっちゃいました(笑)ヒキオ君の謎かつ独創な発想が素晴らしい~何気に装丁の方が登場するあたりも粋な作品であった。

2011/05/05

こっぺ

やっぱり長嶋有好きだわ~。としみじみ呟いてしまう一冊。電車の中で読んで吹き出す、ニヤニヤする。「それはなんでしょう」の時だ。すっかり私も一緒になって「それはなんでしょう」を遊んでしまっていた。田舎育ちながら虫は苦手。そんなヤボなこと聞くなよ・・・・。【図】

2010/07/25

プル

大人達が夏の山荘でゆる〜く、でも、真剣に楽しむのはオリジナルの家の中でのゲーム。山荘は決して居心地のいい場所ではない。虫もネズミも家の中に出てくるし、それらも認めた上での住み心地。電化製品、ネット環境、お風呂、周辺のお店も不便。ある意味スローライフならではの遊びに夢中の世界。絶対にこの衛生環境は私には無理なのだけど、なぜかちょっと羨ましくもあり、「顔」や麻雀牌を使った「競馬」というゲームを一緒に混ざりたくなる。これを都会の一室でやっても集中できずに面白くないんだろうなぁ。

2019/04/13

愛玉子

再読。夏の山荘に集う数人の男女。だがドラマティックな事は何も、なにひとつ(ここ傍点で)、起こらない。お洒落でもエロくもなければ暴力も無し、虫だらけの湿っぽい屋内でゆるく繰り広げられる創作ゲームが飄々と綴られ、それだけでさりげなく時間が経過していくことに驚く。ゲームはどれも実にくだらなく愉快で、そのヘンテコな面白さに笑いが止まらない。何の役にも立たず、非生産的で、ちょっぴりカビ臭く、平和で豊潤な夏の夜。「顔」「それはなんでしょう」はぜひやってみたい。あと凍死しそうになったら「ダジャレしりとり」も(限定的)。

2021/09/30

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