政権交代という幻想 ラスプーチンかく語りき3
政権交代という幻想 ラスプーチンかく語りき3 / 感想・レビュー
りり
政局とはルールの存在するゲームである。そのことを心得ていないと、足元をすくわれる。正義とか国家とか耳触りの良いことを半ば本気で言っているようでは話にならないのであろう。権力と欲望は大変に相性がいいのだが、イコールではないんだな、と思わされた。佐藤優さんはいつものごとく、対談相手に〝説明”している。本人は職業作家と自称しているけれど、私にとって佐藤さんは池上彰さんよりも〝説明”若しくは〝解説”の人なのだ。
2015/03/24
羊山羊
前半より後半のほうが、時事ネタを話しているぶん理解しやすかった系。最後のあとがきの福島原発への言及の下りで、「人間は自然には勝てない」という趣旨のことを仰っていたのが印象的。今の日本人のどのくらいがそういう意識を持っているだろう…?
2018/09/23
amanon
内容はともかくとして、このタイトルは何なのだろう?という気持ちが拭えない。本書を読む限り、佐藤氏はある程度まで民主党政権を評価していたと思えるのだが。個人的にはこのタイトルに込められた意味についてもう少し言及してもらいたかった。内容については、やたら官僚や政治家の名前が出てきて、正直ついていけなかった。佐藤氏の状況分析にもう少し、哲学や神学の蘊蓄が挿入されていたら面白く読めたのだが。ただ、近年…特に震災を境にして、日本がますます抜き差しならない状況に追い込まれているということは理解できた気がする。
2013/08/17
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