詩の邂逅
詩の邂逅 / 感想・レビュー
寛生
【図書館】「福島を生き、愛し、あきらめず、信じ、歩く」詩と和合が福島の人達と交わした対話が交差する。「『詩の邂逅』は、震災後の福島に暮らしている私が私自身を回復させ、取り戻していくに至る時間の中で、常に求めてきためぐりあいの時を総称するものである。」(6)福島の「涙のしずくで洗われた」ようなコトバが溢れ出る。こちらからも水俣、沖縄、福島ー日本株式会社の影/犠牲を想う。福島の人たちが感じたことのない涙のしずく。あの大震災、そして引き続く原発事故で、それまでに信じてきたことがガタガタと崩れなくなってしまう。
2014/06/09
aoi
小さな幸せという言葉がある。その「小さな」は量を表しているのではなく、身近さ、心からの距離を表しているのだと思う。その反対としての「小さな不幸」が綴られる。簡潔に書かれていても、その生々しさに心打たれる。また、詩とは何なのかを考えさせられる。要約、感想。そんなものとイコールではないにしても、それに近いものも詩と言われうるのか。
2015/04/14
はるしにゃん
震災をテーマにした詩。震災という事件を前にしてここまで陳腐な言葉しか紡げないのか、というのが正直な感想。詩的言語の愉悦はなく、ほとんど作文の域であるように思う。
2012/03/13
鈴木律
東日本大震災から数カ月後、原発事故で避難した人々へのインタビューと、和合さんの詩が交互に並べられている。市井の人々の思い、頑張り、強さを感じる。
2017/09/08
おのゆみ
福島県出身の詩人、および、プロジェクトFUKUSHIMAの代表、和合亮一さん。和合さんと福島で被災された方との対話から、3.11の“リアル”を少し知ることができた気がする。
2012/01/30
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