戸越銀座でつかまえて
戸越銀座でつかまえて / 感想・レビュー
野のこ
家を出て再び故郷の戸越銀座に戻った著者。戸惑い苦しみも隠さず書いたエッセイで親近感でした。子どもの頃 ウィンナーコーヒーはコーヒーの上にたこさんウィンナーがのっかってると思ってたり、白塗りのマクドナルドは悪魔の手先みたいだ。とかくすりとするところも。反面、猫のゆきちゃんのエピソードは辛かったです。まえがきでのお赤飯をたいて待っていたお母さまにじーん。人生の小さな選択の数々がいまへの道へとつながる。私も家を出て故郷に戻りました。後悔はしてないけど東京の暮らしを続けてたら今は何をしているだろう。
2017/10/18
おいしゃん
タイトルと牧歌的な表紙イラストから、ほのぼの小説かと予約したものの、色んな意味で過激なエッセイでびっくり。 はじめは単に生きづらさを抱える妙齢独身女性のエッセイかと思いきや、世間に対し時おり激しく爆発する場面あり、飼い猫へは心配で24時間離れられないという強烈な母性を見せたりと、最後まで著者のキャラクターは謎だった。
2021/08/17
おれんじぺこ♪(16年生)
一人暮しをしていた土地から、実家の戸越銀座に戻ってきてからのessay。終始理屈っぽい感じが好みじゃなかった。表紙はとても可愛いのに。戸越銀座付近に10年以上前、1年ほど住んでいたので、懐かしいなぁと手に取ったので残念。長男が異様に好きだったフルーツヨーグルトサラダを売ってるお総菜屋さん、まだあるかなぁ(笑)
2014/03/06
みっこ
一人暮らしに敗北し、実家に戻ってきたという星野さん。自由を求めて生きてきたはずなのに、垣間見えるのは結婚や出産を経験しなかったことへの後悔。海外での放浪を好み、世間体みたいなものを気にしない人だと思っていたので、なんだか切ないです。猫をとても愛していて、愛猫を看取る内容の部分は読んでいて苦しい。私もいつか猫と暮らすことを望んでいるので、動物を飼うことへの責任を痛感させられました。結構反抗的な文章も多いけど、やっぱり面白い!ライターとしてすごく才能がある方だと思う。今後の作品も楽しみにしています。
2014/09/07
ひ ほ@新潮部
初読み作家さん。『戸越銀座』という名前に魅かれて図書館で借りました。戸越銀座は学生時代を過ごした街。第二京浜のほうの端っこまでは行ったことはないけど、武蔵小山方面は行ったことがあって、懐かしく読了。エッセイ本だったけど楽しく読めました。300冊目の記念本。
2013/11/30
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