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ガソリン生活

ガソリン生活

ガソリン生活

作家
伊坂幸太郎
出版社
朝日新聞出版
発売日
2013-03-07
ISBN
9784022510624
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ガソリン生活 / 感想・レビュー

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yu

しびれるねぇ。相変わらずどこかブラックな要素や皮肉が随所に散りばめられているのに、くすっと思わせる読了感。亨=加藤清四郎くんなイメージが離れなかった。由紀夫くんファミリーも元気そうで何より。相変わらずお父さん4人と仲良くしてるんだ!とちょっとほのぼのしてみたり。子供だろうと大人だろうと、狡い人間や信じられないぐらい悪い人間がいたりするけれど、因果応報ってヤツはあるんだね~と思わせてくれる。必要悪とは言わないが、暗黙の了解的な雰囲気で、人によっては嫌悪感を抱くかもしれない。でも、私はこの世界観が大好きだ。

2013/03/20

ヴェネツィア

仙台近郊の地名が頻出する、いたってローカルな舞台設定だ。仙台およびその周辺に住んでいる、もしくは故郷を持つ人たちには親近感がわくことだろう。もっとも、こうした手法は古くからあって、例えば近松門左衛門の世話浄瑠璃などは大坂の町の名や橋の名が多用されていた。さて、本書はプロット自体はさほど起伏に富む訳でもなく、また意外性にも乏しいと言わざるを得ない。にもかかわらず、読んでいて楽しいのは、ひとえに車(緑色のデミオたち)を主人公に据え、語り手としたことの故にあるだろう。ことにエピローグはなかなかに気が利いている。

2017/11/10

にいにい

久々の伊坂幸太郎さん。面白い設定で、楽しく読める一冊。車に心が有れば、こんな感じで話してるのかな?自転車とは会話が成り立たなかったり、人間に語りかけることも出来なかったり、意思はあれど行動できないのもいいかな。全体のストーリーは、途中で予測できるけど、楽しめた。オー!ファーザーの家族も出てきたし。 青信号ばかりと思っている人間の理不尽さが前面に。いろんな人がいて、人生いろいろあることを肝に免じて、信号に注視して人生を運転しようと思える一冊。細見氏、玉田氏がカッコイイ!

2015/05/24

ミカママ

ややこれは!w 小説界広しと言えども、クルマの一人称によるミステリー及び家族小説は珍しいのでは?伊坂さんのクルマラブが、とってもよく伝わってきた。クルマ同士の会話が、さもありなんという感じで可愛らしい。日本の車種に詳しくない私はついついネットで画像を検索してしまいましたが、デミオってマツダなのねぇ。望月家のキャラも最高、ハートウォーミングな家族物語。軽快な中にも、イジメ問題や世間の覗き見根性(よってマスコミがのさばる)なんていう、恐らくは伊坂さんのメッセージなども織り込まれていて、楽しい作品でした。

2015/03/02

れみ

主人公の緑のデミオ(緑デミ)が持ち主とともに事件に遭遇するお話。色は緑じゃなく赤だけどデミオに乗っているので気になってました。わくわく・はらはらして読んでいて楽しかったし、相変わらず伏線の張り方が見事だし、最後は前の車(←これもデミオ(^_^;))を手放した時のことを思い出してきゅんとして泣けました。

2013/06/15

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