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鬼と三日月 山中鹿之介、参る!

鬼と三日月 山中鹿之介、参る!

鬼と三日月 山中鹿之介、参る!

作家
乾緑郎
出版社
朝日新聞出版
発売日
2013-05-21
ISBN
9784022510860
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鬼と三日月 山中鹿之介、参る! / 感想・レビュー

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あも

出雲の尼子家。一度滅んだ主家を復興するため、「我に七難八苦を与えたまえ」と月に祈り、鹿角の兜を被って奮戦するも志半ばで斃れた悲運の義将・山中鹿之介、って属性モリモリでそりゃ地方のマイナー武将なのに人気出るわ。な鹿之介の硬派な歴史小説かと思いきや、尼子家の影に潜む飯母呂集という謎の組織が現れて、トンデモ伝記風に。と言いつつ、この要素が効いてるとも効いてないとも言い難いような…。史実の絡め方も上手く、オリジナルの忍者アクション的な部分も良かったので、これなら硬派な歴史小説で通してくれた方が良かったかなと思う。

2019/03/21

あじ

人間界vs魔界。悪の手による夢幻麗しい桃源郷を創らせてはならない。『我に七難八苦を与え給え』。SFぽさ、妖術が混じった時代小説。著者の過去二作の時代物と、似たり寄ったりな進行・設定に飽きを感じてきた感が拭えない。★★★

2013/06/29

onasu

乾さんの作だし、尼子や山中鹿之介は、ちゃんと読んだことないし、て女忍やら妖術使いが幅を効かせた話しで、ちゃんとになったかは…。  若き日の鹿之介が、山中で刃にかかるところを、結果的にくのいちに救われ、浪々の一歩を踏み出すあたりは、後の絡みも含めて上手い。  ちょっとエンタメ系スパイスが効き過ぎてはいるが、それなりに歴史の流れは追えた。  おもしろく、あっという間に読んでしまえるが、この手のものは、時折読むのがいい。

2015/10/28

としえ

尼子家再興のために尽力した名将山中鹿之助の話。だが“伝記”ではなく、忍びや秘術・妖しのモノが入り乱れた“伝奇”モノ。設定は嫌いではないがいろいろと盛り込んでいるせいか、何事もさらっと書かれすぎていて、感情移入することも話に入り込むこともしにくかった。鹿之助メインなら、もうちょっと名将ぶりや武勇も書いてほしかったし、エンターテイメントとしてならもうちょっとカリスマ性を出してほしかったかなと。どんなに冷たくされても健気に井筒を看病するお国がいい子。鹿之助に夢を語る場面が好きだ。

2015/08/09

MarsAttacks!

名前と「我に七難八苦を・・・」という台詞ぐらいしか知らない山中鹿之介。この本を読んで、尼子復興に命を懸けた熱い漢だったことを知りました。物語はこの山中鹿之介の半生を描く時代小説なところと、「しんのうさま」の復活をもくろむ忍者の暗躍を描く伝奇小説のハイブリットな物語。面白い物語でしたが、どちらかに突出したほうが、よかった感じもしました。

2013/07/02

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