ユダの柩
ユダの柩 / 感想・レビュー
ゆみねこ
アフリカの小国の開発に関わる物語と、その利権をめぐる政変。日本に入国しているマムリア人の連続した死。追う公安警察官とその秘められた恋。まあまあの印象でした。海水から真水を作り、発電もする。本当に必要な事業が、アフリカの未来につながれば良いけれど、簡単にいかないのですね…。
2015/01/22
Yuna Ioki☆
766-375-32 恥ずかしながらアフリカ情勢に関する知識が乏しいので私にはちょっと難しい内容でした。アフリカの発展途上国でもお金持ちはいて、先進国に住む一般的な生活を営む人よりはるかに贅沢な生活を送っている人がいるのも理解している。発展途上国だろう先進国であろうが、ほんの一握りの人たちの為に搾取されるような国に発展はないのだろう。震災以降原発をストーリーに盛り込む作者が増えたが、私には虚構の世界での原発はもうお腹いっぱいです。。。。
2014/11/19
あっ!chan
アフリカの小国を舞台に起こる内紛、その裏には利権と正義の戦いがあった。その影響はなぜか日本にも...国の未来か愛する人か?輝く未来か貧しくもささやかな幸せか?妻と子供か心に秘めた初恋の人か?「何かを決める時、なぜ何かを捨てなければならないのだろう...選べないのは、変化を許せない自分だ...変わることには勇気がいる。」物語全体に流れるテーマは切なく重たい。
2017/12/05
ゆりあす62
図書館本。★★★☆☆
2016/12/08
RIN
福田さん、本気出しました?というシリアスで重みのある話。ODA絡みの話だと服部真澄氏がお手の物、という感じだが、彼女は元職の影響かNPOやODAに夢を見過ぎるきらいがあるのに対し、本作は篠田節子氏『インドクリスタル』を思わせる、先進国の傲慢、とでも言うべき、他国への援助に対する警鐘と国家それぞれの価値観の尊重を考えさせる力作。決して利権や儲け話に目が眩んでいるわけではなく、「豊か」な暮らしと我々が考える生活レベルに近づけるための信念と活動が当事国にとって本当に「豊か」なのか解らなくなってしまう読後感。
2016/07/30
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