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壊れた自転車でぼくはゆく

壊れた自転車でぼくはゆく

壊れた自転車でぼくはゆく

作家
市川拓司
出版社
朝日新聞出版
発売日
2015-01-07
ISBN
9784022512505
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壊れた自転車でぼくはゆく / 感想・レビュー

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市川ワールド全開の愛と喪失の物語。寛ちゃん(祖父)も真利ちゃん(祖母)も相手を思いやって素敵です。真利ちゃんが新治を想う台詞はウルっときます。しかし私自身が年を取ったからでしょうが、寛ちゃんしっかりしないから真利ちゃん苦労ばっかりやん!と思う場面も。真利ちゃんは一体寛ちゃんの何に惚れたのか?若くてピュアな世代が読むと泣けるのかな?あと昭和の時代背景が幼少期にチラっとあるぐらいでほぼないのが残念。戦中・戦後ももっと描いてほしかったです。そもそも寛ちゃんと真利ちゃん自体平成カップルっぽすぎでした。

2015/01/12

takaC

安心して読めるのにハラハラドキドキした。

2017/10/17

tokotoko

ちょっぴり不器用で独特の生き方をして大往生を遂げた祖父と、優しい孫とそのガールフレンドの物語です。市川さんらしい、美しく切なく、ちょっぴり甘~い世界が、思いっきり広がっていました。私には甘すぎて、ちょっと途中で失礼したくもなりましたが、何とか最後まで居てみました。1日たってふと思い返すと、心の中の畑にね、いろんな種を植えてくれたかもしれないって思いました。甘いだけじゃなくてね、強い種、深い思いを持つ種、自分らしくあり続ける種・・・。いつか芽が出る日が来るといいなぁー!って思います。

2015/05/10

あおでん@やさどく管理人

設定こそ違うものの、「いまあい」で描かれなかった、夫婦の一度目の別れを描いた作品とのこと。一分一秒も出し惜しみすることなくお互いを愛し合い、最高の幸せを感じられる、そんな寛太と真利子の夫婦はとても美しい愛のかたち。

2015/05/14

美登利

ずっと好きな作家の市川さん。デビュー作は後から読みましたが、すべてにと言っていいほど、主人公がどこか儚げで頼りなく一般的な人からははみ出してしまっている人物が多いです。そして物語もファンタジー色が強め。だから苦手な人もいるのかもしれない。この作品は泣けるほどでは有りませんでしたが、しみじみと市川さんの世界を堪能できて満足感でいっぱいです。多分年齢的には私の親と同じくらいの寛太と真利子。戦争で家族を亡くした弱く不器用な二人の愛の形が、孫の真へと受け継がれていくさまがゾートロープで甦り何とも美しい物語でした。

2015/02/21

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