東京都三多摩原人
東京都三多摩原人 / 感想・レビュー
おかむら
東京都の23区以外の西側の部分が三多摩。私も三多摩出身なのでこの言葉は知ってるけど、東京以外の人はほとんど知らないらしいです。ホントだ変換で出てこないや。思ってたより広大な地域を1人散歩。楽しそう。グーグルマップでチェックしつつ読む。楽しい。観光客か全く来なそうな小田舎感がいい感じ。そして歩きながら思い出す久住さんの少年時代もノスタルジック&バカ男子でいい感じ。小学生ん時道端に落ちてる棒を拾うと「いい棒みっけ」って言うとか。いい棒。
2016/07/01
ホークス
故郷三多摩(東京西郊)を歩き、来し方を少し感傷的に振り返る。三多摩在住者として興味深く楽しく読んだ。著者は1958年生まれで、記憶に残る人や場所は既に喪われたり、縁が切れていたりする。こうして人は現実に置き去られて行くのだろう。対照的に両親が住む築50年の実家では、個々の物を実に詳細に解説する。現実と自身を繫ぐよすがとして。大都市郊外の気楽さは、田舎の同調圧力や都会の虚栄から免れる事だが、それは「根の浅さ」でもある。この「郊外的な自由と哀感」こそ、著者の本領であり本書の魅力だと思う。
2017/07/23
ぐっち
久住さんが三多摩(東京23区より西のほう)を散歩するシリーズ。我が家も元神奈川県地域で、行動範囲が被りまくり。野川公園、国立昭和記念公園、多摩動物公園、秋川渓谷…なんてメジャーどころは当たり前、戦車道路とか、モーターボートとかマニアックなところが被ってる。もうこれは、いつクスミさんに遭遇してもおかしくない(うちのダンナもファンだし)。ちなみに南大沢に行くときもこの本を読んでたら、ちょうどその回で笑ってしまった。別の作家さんので行ったことのある場所は物足りないと書いたが、この本は物足りなくないのが不思議。
2018/04/14
緋莢
東京以外の人には、ほとんど通じない「三多摩」。三鷹に生まれた著者は、「東京人」という意識が薄かったが、かつて三多摩は東京ではなく、神奈川に属していた事を知り、納得する。家の近所の「ドブ川(仙川)」を歩き、武蔵小金井の幼馴染みの店を訪ね、先生の住んでいた小平を歩く。少年時代の思い出や好きだった食べ物、音楽などを思い出しながら散歩する様を書いた街歩き&自伝的エッセイ。
2016/03/03
Tadashi_N
東京の中にありながら東京的ではない部分。
2021/07/07
感想・レビューをもっと見る