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イタリアからイタリアへ

イタリアからイタリアへ

イタリアからイタリアへ

作家
内田洋子
出版社
朝日新聞出版
発売日
2016-02-05
ISBN
9784022513472
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イタリアからイタリアへ / 感想・レビュー

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どんぐり

内田洋子さんのイタリアエッセイ8話。『皿の中に、イタリア』も面白かったけど、こちらもお勧め。内田さんの卒論のテーマが発展の遅れた南部イタリアの問題。いつの時代の話をしているのかは明確に記されていないけれど、時が止まったような南部イタリアの風景が、欧州他国が隣接する北部イタリアとは異なるかたちで描かれている。また、第6話「そして、船は行く」には、以前読んだことのある船上暮らしの話がまた出てくる。内田さんの一連のイタリア本は、ちょっとくせになりそうである。

2017/04/13

和草(にこぐさ)

いつも内田さんの本からは普段のイタリアがみえてくるようなエッセイ。

2019/04/16

ジュースの素

またもや内田さんの筆が冴え渡る。テキパキとしていて暖かさに溢れ、生き生きとした情景や人々の声までが聞こえる。それにしても、彼女が初めて暮らしたナポリのすざましさ。私は観光で行った事があるがそれでは決して分からないその町の内情だ。毎日 列車で届く写真の束、そうやって彼らは仕事をしていたのだ。船で暮らした過去の話も、内田さんの真の逞しさを思った。

2020/05/18

trazom

内田さんは、イタリアという国をそのまま受け入れ、理解しようとする愛情に満ちている。南部と北部の違いの描写が面白い。何事も例外と間違いで成り立っているナポリ(南部)と規則正しいミラノ(北部)。でも「すべて相対的なんだよ」と達観するのがイタリアらしい。「個々の瞬発力と臨機応変さが、組織全体の機動力へと結びつかないところがまた、良くも悪くもイタリアの特色」というコメントに爆笑。骨太な塩野七生さんの文章、少し神経質な須賀敦子さんの文章に対し、内田洋子さんの文章には温かな人間味が溢れ、読んでいて心がほっこりとする。

2017/04/04

りょう

大好きな内田さんのエッセイ。今回は彼女の若いときと苦労や、びっくりの船暮らしのはなしが新鮮。いつも、イタリアのはなしなんだけど、ブエノスアイレスの旅のことなんかもあって、やっぱりすごいわ。イタリア、実は4回いって、今年5回目にいこうかと思ってるけど、こんな風には、ぜんぜんわからないし、知らない。へえへえ、ばっかり。

2019/04/04

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