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黒い波紋

黒い波紋

黒い波紋

作家
曽根圭介
出版社
朝日新聞出版
発売日
2017-06-20
ISBN
9784022514769
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黒い波紋 / 感想・レビュー

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starbro

曽根圭介は、新作中心に読んでいる作家です。久々の著作ですが、凄いスピード感であっという間の一気読みでした。悪い奴らばかり登場しますが、生方貞次郎の渋さが際立っていました。今回は、中編だったので、次回は長編をお願いします。

2017/09/05

いつでも母さん

暑さで頭の回転が今一つの私だからだろうか?なんだかなぁの読後感だった。亡くなった父親が持っていたビデオテープが現職の議員の過去を暴く・・いや、強請る物語。にしては『彼』との絡みがよくわからないままだったし、『家』の為には母の顔を封印する女の強い意志のみが明確ではあったが、ちょっとなんだかなぁ(二度目・・汗)だった。確かに黒い波紋が広がったけれど・・これから読む方は期待をせずにお読み下さい。期待値上げてちょっとなぁの私でした<(_ _)>

2017/07/12

ケンイチミズバ

官憲の手を逃れ続けてきた左翼の亡霊。アジトへのシンパからの送金をある殺人事件の口止め料だと思い込んでしまった刑事崩れ。そこから展開するシノギで大勢が死ぬ。世襲も三代目、バカ息子の素行で地に堕ちつつある政治家一族に最後まで仕える老獪な主人公の行動力、精神のタフネスが体の衰えをも超え、なかなかの読み応えだ。最後のご奉公のつもりがガイ・リッチ―のゴロツキ映画みたいな思わぬ展開に。義憤にかられた侍にも見える主人公が主君への忠義心と汚れ仕事にも一縷の正義感ありと狭間で見せた刃向いが余韻を引くラストでした。

2017/07/31

ma-bo

曽根圭介さんの作品は初読み。不祥事で退職する事となった元刑事の加瀬は、音信不通だった父が孤独死し遺産目的で身元引受人となる。当てにしていた遺産はなかったが、毎月送られている現金と、謎のビデオテープを発見...掴みから惹きつけられる展開。映っていた内容から辿りついたある代議士の息子を強請るが...最初は加瀬が主人公だと思っていたら実はだとか、表紙は誰と思っていたら読後表紙を見てそうかだとか、ビデオテープや、現金の真相や絡んだクズ達の結末だとか、面白かった。まさに一人の老人の死から始まる黒い波紋でした。

2024/02/20

ゆみねこ

警察をクビになったロクデナシ男・加瀬将造は、音信不通だった実父の死を知らされ、遺品の中から金になるものを見つけた。この男が主人公なら嫌だなと思ったら、後半で元代議士秘書・生方貞次郎が登場し、話の流れが変わり、一気に面白くなった。一人の男の死によって黒い波紋が広がる。三代続いた代議士一家を守る男と女帝の話にシフトが変わってしまった?幕切れは少しモヤモヤ。。

2017/08/31

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