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パンダの丸かじり (丸かじりシリーズ43)

パンダの丸かじり (丸かじりシリーズ43)

パンダの丸かじり (丸かじりシリーズ43)

作家
東海林さだお
出版社
朝日新聞出版
発売日
2020-11-20
ISBN
9784022517357
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パンダの丸かじり (丸かじりシリーズ43) / 感想・レビュー

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ネギっ子gen

愚生は、本著者こそ日本国お笑いエッセイ界に燦然と輝く巨星であるばかりか、現代日本文学界の卓越した名文家であると断言するに吝かでないと堅き信念を有する者であるが、それにしてもショージ殿、傘寿過ぎてなお旺盛な食欲失わずに丸かじり続けるとは、恐れ入谷の鬼子母神、びっくり下谷の広徳寺、そうで有馬の水天宮、志やれの内のお祖師様、嘘を築地の御門跡。「空豆で生ビール」で、やってますねと。「バーミヤンで立ち往生」での、<ぼくはこのところ肝臓を患っていて、アルコールのたぐいはご法度に>の記述に、ま、そうなるでしょうねと。⇒

2021/01/24

紅咲文庫

食べ物じゃない丸かじりのタイトルって初かと思ったら『タヌキの丸かじり』があった。さだお氏の新刊はいつも嬉しい。2018年の連載分なのでコロナ禍以前の話。読み進めながら、この時はまだ新型コロナウイルスは無いんだなぁと2020年とそれ以前をはっきり区別して考えている自分になんだかショックを受ける。いつも以上に面白い内容なのだけど。芋けんぴを知らなかったさだお氏、サラダチキンの向きを気にしたり、寂しい日には布団をかぶってカリカリ梅をかじるさだお氏。すでに次の新刊が待ち遠しい。

2021/02/23

Urmnaf

シリーズその43。タイトルはもちろん、パンダを食すわけではなく、パンダの食に関する一考察。「パンダの目がつり上がっていたら今日の隆盛は望むべくもなかった!」のイラストでまずは一笑。全体に3年ほど前のエッセイなので、若干のタイムラグはあるものの、食べ物のネタは尽きないもんだなあ、といういつもの感想。著者の目線の素晴らしさに尽きるのだが。

2021/10/07

うま

ぼけっと読めて息抜きになる東海林さだお作品。普段食べ物のことをそうやって見たことないのに、読むうちに「そうそう、この食べ物はそうなんだよな〜」と自分の感情を言語化してもらったような気持ちになる。すべての食べ物が愛おしく見えてくる。

2024/04/13

スローリーダー

80歳を過ぎて未だ青年のような若々しい気持ちを忘れずにいる。藤野千夜の「じい散歩」の新平もリアルに思えてくる。カーリング女子に嵌まり、本文にも時々「そだねー」が使われる。43弾まで来てネタも弱くなりつつあるとはいえ、何とか時代を捉えては、人が振り向かない食材の小ネタを面白く読ませてくれる。飴玉が20分間口の中で独占的地位を保つことを発見したり、食べ物の硬さのトレンドを「ヤワラカーイ」でいいのかと疑問を提起したりなどなど、これからも色々教えてほしい。

2022/02/11

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