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天下大乱

天下大乱

天下大乱

作家
伊東潤
出版社
朝日新聞出版
発売日
2022-10-07
ISBN
9784022518644
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天下大乱 / 感想・レビュー

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旅するランナー

秀吉があの世へ去ってから、関ヶ原の合戦まで。この世の支配権を争う権謀術数。徳川家康と毛利輝元の視点から、この天下分け目の戦いを詳細に描いていきます。登場する武将の数がメッチャ多い。読み応えタップリの集大成感。そこに各人の個性や人間味が織り込まれ、すごく面白い。これを読まなくて、どうする家康ファン!

2023/01/28

starbro

伊東 潤は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者版「関ケ原」、徳川家康VS毛利輝元2人の視点で描く、権謀術策のドラマ、読み応えがありました。徳川家康は、凄いと思いますが、何作読んでも好きになれません。来年の大河ドラマ「どうする家康」を観たらイメージが変わるでしょうか❓ https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/tag/index.html?i=27551 https://itojun.corkagency.com/new-book/3392/

2022/10/26

パトラッシュ

関ケ原の戦いは家康と三成の攻防と理解されており、毛利輝元が西軍の総大将とは知られていない。その輝元が家康の権謀術数になすすべなく翻弄され、毛利の消滅寸前まで追い込まれる姿を描き出す。長く人質にされ苦労と挫折の連続で人間を熟知する家康に対し、坊っちゃん育ちで周囲に守られてきた輝元がかなうはずがなかった。頭でっかちの三成に小心者の前田利長、私利私欲を優先する淀君や吉川広家らを統制できず、流されるまま名目上の最高責任者になってしまうなど最悪のトップだ。輝元の失敗を通じて、動乱期のリーダー像を考えようとしたのか。

2022/11/14

いつでも母さん

太閤秀吉の晩年から関ヶ原の戦いの終わりまで、家康VS 毛利輝元の視点を軸に、数日かかって伊東作家の真骨頂を面白く読んだ。会話が多いので脳内で勝手に人物たちが動くのはお約束。時代が動く時、遠謀、知略、駆け引き・・一枚岩になり切れぬ西軍・毛利輝元には、家康は手強すぎるというか役者が一枚上の感。家康は家臣団に恵まれてるとしか言えない。今まで家康に対して魅力的に思ったことがない私だが、今回もしかり(笑)それよりも秀頼がカッコよく変換されて困った。やはり戦国物は面白い。

2022/11/01

とん大西

そりゃあ、関ヶ原です。レジェンドな面々に何度も描かれてきた天下の分け目。それを名人伊東氏が描く。あたかも盤上の駒を動かすかのような視点で。指手は徳川家康、毛利輝元。時に慎重に、時に大胆に…相手がこう動けば自軍はこう動く。開戦に至るまでの彼らの野心と思惑がドキュメンタリーのように臨場感を放ち続ける。いやぁ、面白いなぁ。憐れでもあり、滑稽でもあり。やはり、関ヶ原は哀しいほど人間ドラマなのだ。

2022/11/23

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