湿原 下
湿原 下 / 感想・レビュー
くれの
冤罪裁判の始終を詳らかかつ濃密に描き、問題の本質を暴いています。彼の独白には鬼気迫るものを感じ息を呑みました。幾人もの無辜の被害者の実話を重畳し真実を明らかにすべく小説の体裁を採ったノンフィクションのようです。
2014/11/22
pokuta
久しぶりに読んだ。最初に読んだのが1986年とある。長いおつきあい。冤罪により死刑と無期の判決を受け、9年間監獄に入れられた男女の話。何度も読んでいると隙がみえてくるのだが、そんなことはお構いなく2人の愛し合う力で押し切ってしまう。ラストは素敵なセリフで終わる。長らく絶版になっていたが最近になって文庫で再発されたみたい。
2014/03/30
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