宮尾登美子全集 第1巻
宮尾登美子全集 第1巻 / 感想・レビュー
千頼
【櫂】の全集。読み応えあった。まず高知が好きで、その地名や方言が出てくることが嬉しい。そんな高知でもこんなにもむごい。貧困にあえぐとか寒さに震えるとかではなく、ヒトではなく人として生きていくことへのむごさ。現代では「ありえない」で片付けられてしまいそうなことをじっと耐えて耐えていたのは日本列島みんな同じだったのか。時代と言われたらそれまでだが、もう少し喜和が考えていることを言葉にできていたら何かが違ったのかもしれないとも思った。続編あるようなので、春燈→朱夏と読もう。【図書館本】
2023/10/24
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