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朝のガスパール

朝のガスパール

朝のガスパール

作家
筒井康隆
出版社
朝日新聞出版
発売日
1992-07-01
ISBN
9784022564832
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朝のガスパール / 感想・レビュー

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そうたそ

★★★☆☆ 新聞連載小説であり、同時に読者の意見を募集することでその意見を反映させストーリーを進めていくという趣向をおこなった作品。PCならぬ「パソコン通信」時代にネットのBBSにて読者の意見を募集したという時代の先取りぶりがすごい。結果としてはストーリーを広げすぎてやや収集がつかなくなった感も否めないが、作中で作者自身が登場し、読者の投書に対し意見するというメタ的な構成が面白い。これぞまさに新聞連載にて読むと面白い作品だろう。大抵の新聞連載は単行本になってから一気に読みたいと思ってしまうんだけど。

2017/11/05

makoto018

新聞連載を生かして、投書とパソコン通信の感想・意見でストーリーを変えていくのは余程の神経じゃないともたない。4つの物語の階層を行き来する本筋も面白い。 30年前の作品だか全く古びてない。新聞読者の「良識ある」声やパソコン通信で暴れ参加者などは、現代でも新聞の読書欄や、匿名掲示板やSNSで頻発してる。「ゲームに参加すればするほど、自分の知識や感情のありよう、体験までをより多く、より早く悟られ、貪欲に吸収されていくように思うのだ。」この辺りはまさに、今のGAFAの出現を予見する内容だ。作家の想像力は恐るべし。

2021/07/25

ゆきえ

筒井ワールド。あー、おもしろかった。

2015/03/25

ウララ

現在連載中の『聖痕』より20年前に連載していた、実験的な作品。当時私は毎日切り抜いて保存していたけど、最後まで続いた覚えがない。投書やパソコン通信で寄せられた読者からの意見も取り入れ話は進み、虚構実像交えものすごいことになっている。筒井康隆に慣れていない人は面食らうだろうな。パソコン通信の会議室って今の2チャンネルのような感じか。あれから、言語環境はもっと悪くなっている気がする。

2012/08/16

i-miya

H03.10.08 朝日新聞連載に当たって。この文章はすでに小説の一部である。P002 サミュエル・リチャードソン(英・小説家)『クラリッサ・ハーロー』読者の意見。サロンで意見を聞く。10/18 アロイジウス・ベルトラン。遊撃隊―西へ進む。第2分隊長、深江。ポイント7の敵と対峙する大隊支援が目的。26人の日本人隊員。第3分隊長平野の疲労。この星の自転周期は21時間。10/19 第2回。月が二つ出ていた。敵がわからない。勝った場合の相手の残した残存物でわかる。飛行植物からの爆撃。

2009/11/17

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