日本人への遺言: 対談集
日本人への遺言: 対談集 / 感想・レビュー
ムッネニーク
85冊目『対談集 日本人への遺言』(司馬遼太郎 著者代表、1997年2月、朝日新聞社) アニメ監督・宮崎駿、経営コンサルタント・大前研一、後に官房長官となる滋賀県知事・武村正義など、司馬遼太郎と各界の第一人者6人との対談をまとめたもの。最も古いもので1979年、新しいもので死の直前となる1996年2月に行われた対談が収録されている。 バブル期の地価の暴騰を嘆いていた司馬。バブル崩壊後の対談からは、彼の怒りと嘆きがひしひしと伝わってくる。 〈次の時代なんか、もう来ないという感じが、ぼくなんかにはあるな〉
2024/07/02
yukioninaite
自分中心、金さえ稼げばいい、という亡者になってしまった日本人に警鐘をならした20年前の本。今読んでも新鮮です。
2016/03/25
星雅人
★★★☆☆ 司馬さんと宮崎さんの対談が読みたくて図書館で借りた。宮崎さんの子ども観は他で見聞きしていたけれど、司馬さんの人間観・子ども観は知りませんでした。が、素敵すぎる!素敵な子どもの心をもった大人二人の対談!「子どもの心を持たない大人はつまらない人です」大賛成。想像力談義も面白い。これが出たのは俺が12歳の時だけれど、どんな問題があって、どんなことが議論されていたのかってさっぱりだった。わざわざこういうことがありました、と説明しているわけじゃないのに、司馬さんと対談者が話していることで、何が問題だった
2010/02/04
eazy
なるほど。司馬さん晩年の口癖は「(日本は)滅びるね」だったのだね。 宮崎駿が中国の脅威(というか中日・米中関係)をしきりに口にしてるのも興味深い。 「もう暇があれば顔つき合わせて議論してる」って。
2005/03/10
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