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流沙の塔 下

流沙の塔 下

流沙の塔 下

作家
船戸与一
出版社
朝日新聞出版
発売日
1998-04-01
ISBN
9784022571618
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流沙の塔 下 / 感想・レビュー

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すこにゃん

国家安全部と軍閥と地方政府と秘密結社の陰謀と裏切りで塗り固められた中国裏社会。膨大な量の麻薬取引をめぐる秘密結社の抗争を煽りながら一網打尽を狙う国家安全部。しかしそれすら軍閥の香港での利権争いの材料でしかない。何が虚偽で何が真実で誰が裏切者なのか。クライマックスで己の死の意味すら解らないまま裏切られ為す術なく殺されてゆく多くの者達。最後の最後に笑う者は誰か刮目して読むべし。印象深い言葉「スパイとは必ず二重スパイでなければ機能し得ない」「中国では漢民族以外は虫けら同然」「芥子に頼るは流沙に塔を築くが如し」

2014/02/23

キムチ

権益をめぐり 人間の醜さ、女の扱いの惨さで溢れる。何といっても舞台がタクラマカン砂漠・・ラストもそこに沈む血色の落日。ウィグル語で「死の世界」の意 散らばる駱駝の白骨。毎回参る長編作だが、こっちも必死の体力勝負で読破。そして今回も「よく、これだけ殺されるもんだ❣」最後に残る輩も立ち位置が暗転。冒頭のロシア女、白い肌、それを埋め尽くす薔薇の花は単なる助走。大物も主役?と思う輩も、刀・トカレフであっさり骸。東トルキスタンに巣喰う「ヤクに群がる勢力」と中国人民軍。≪芥子に頼るは流沙に塔を建てるが如し≫の意が判明

2021/07/20

i-miya

2014.02.16(01/18)(つづき)船戸与一著。 01/24 (P018) 三人が誰なのか、教えて欲しい。 ダニレフスキーは、横浜で殺されたアンナの写真を置いた。 「これは、アンナ・クラノフスカヤ」「これは、マリア・パブロフ」死んでいるからです。 明彦はエリザヴェータに目を配る。 「次は、タチャナ・サムリンスカヤ」しかし、三人、なぜ? その太ったからだよろよろ。 

2014/02/16

GaGa

赤い資本主義というのはなかなか言いえて妙。そういえば、鯉の料理は今まであまり食べたことはなかったなあ~とは本線から脱線した(一概にそうとも言えないが)感想。しかし、船戸氏の小説はリアリティというよりも、言い切る力強さがあり、読み応えはある。

2012/05/30

takehiro

芥子に頼るは流沙に塔を築くがごとし、手っ取り早く資金調達しようとすると組織が腐敗していく。まったくその通りだと思った。

2011/03/12

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