夜の姉妹団: とびきりの現代英米小説14篇
夜の姉妹団: とびきりの現代英米小説14篇 / 感想・レビュー
あたびー
他の短編集と組み合わせて1日1話ずつ、時には寝落ちしてしまい戻ったり、随分時間がかかってしまったが、とても楽しいアンソロジーだった。元々表題作を読もうと買ったら、そちらは別の本に入っていた。レベッカ・ブラウン「結婚の悦び」新婚早々始まるパーティーは家の有り様まで変え、妻を次第に追い込んでいく。ミハイル・ヨッセル「境界線の向こう側」ソ連時代にアメリカ人の留学生と出会い衝撃を受けた青年のその後。遡る家族の歴史。スチュアート・ダイベック「僕たちはしなかった」なかなか『できない』カップルの話。(続く)
2018/12/15
mejiro
スチュアート・ダイベック「僕たちはしなかった」、ジョン・クロウリー「古代の遺物」、ドナルド・バーセルミ「アート・オブ・ベースボール」、ジェームズ・パーディ「いつかそのうち」、ルイ・ド・ベルニエール「ラベル」が特におもしろかった。存在感のある表紙。
2015/01/26
Ducklett21
翻訳家の柴田元幸さんが、好きな現代小説を自由に選んで訳した短編集。飄々とした雰囲気で、おかしなことが起きていくいかにもな小説が選ばれていて、柴田さんの小説愛が伝わってきます。子供を理解できない大人の不安がよく伝わる表題作、結婚したあとどんどん取り残されていく感じを描く「結婚の悦び」のような考えさせるお話もありますが、「古代の遺物」「いつかそのうち」「匕首を持った男」「ラベル」「北ロンドン死者の暑」など、奥深い想像の世界を旅させてくれる話が多く、素敵な体験となりました。翻訳家の色が出る短編集は面白いですね。
2023/09/19
ひろゆき
レベッカ・ブラウン『結婚の悦び』結婚の偽善的なぞっとする姿のようなものを、笑いつつも、感じる。『僕たちはしなかった』(あれを)しなかった、しなかった…の連続で描かれる恋の消滅。『ジョンフォードの…』笑いと悲しみが背中合わせ、一番ニヤニヤしつつ、モトネタの悲劇知らないが、それも観劇したような気になる。間違いなく「とびきりの現代英米小説」。ほとんど知らない作家たちだが、打ちのめされるような、なんという力量だろう。
2015/09/17
さっちゃん
柴田元幸さん編訳の短編集ということで読んでみだが、好きなものもそうでないものもあり、やはり私はスティーブン・ミルハウザーが好きなのを再確認。
2015/05/10
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