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サグラダ・ファミリア(聖家族)

サグラダ・ファミリア(聖家族)

サグラダ・ファミリア(聖家族)

作家
中山可穂
出版社
朝日新聞出版
発売日
1998-06-01
ISBN
9784022572677
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サグラダ・ファミリア(聖家族) / 感想・レビュー

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なも

パートナーを失ったビアンとゲイが偽装結婚してパートナーの遺児を引き取る話。 子供が欲しい透子と、子供が何より嫌いなガリ。それぞれの愛情の形をいなくなってしまった透子を軸に描かれる。 「ねえ、今までで一番悲しい日はいつ?」「九歳の誕生日かな。その日にお母さんが死んだの」「いま、九歳の透子にキスしてあげるね」 大人相手の母性は表現出来ても子供相手にはどうしていいかわからない。

2020/09/05

りょう

高校のときに読んだ本を再読(図書館で借りたから登録されてなかったのかな?)。まぁ、そういう話なんだけど、やっぱり自分的には受け入れがたいはなし。人間に色々な愛のかたちがあることは、まぁ脳みそでは理解できるけど、肉体と感情は正直「気持ち悪い」という声を発する(特に感情が)。自分の保守的な姿勢を再認識した一冊。でも、こういう世界、広いとは言わないが何とも深いんだなと思う。そういうことに煩わされないだけ、自分はラッキーなのかもしれない。

2012/11/07

最愛の女性を失い、廃人になるも、それを救い出したのは音楽(仕事)と彼女の子供。皮肉だなと思った反面、その子を守り育てる為に奮闘(?)したり、最愛の人を想う描写には心がポッとした。

2009/05/10

にる

図書館本。 10年くらい読んでなかった気がする。 「あー、その声だ、ガリの声だあ」で切なさと悲しさ、この後に続く話がぶわーっと蘇ってきて、6ページ目で本を閉じたくなった。 何かで著者も書いていたと思うけど、ガリ=王寺ミチルだった。 やけどするほどの熱さと凍えるほどの冷たさをあわせ持つ人。 もうこの人しか愛せない、この人しかいないと思うような恋をしたくなった。

2019/03/05

訪問者

ビアンのピアニストと死んだ恋人の一人息子、そしてゲイの美容師とが一つの疑似家族を形成する物語。ストーリーはありきたりかもしれないが、中山可穂のならではの名文句、名文書が作品を読み応えのあるものにしている。

2016/11/16

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