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文学なんかこわくない

文学なんかこわくない

文学なんかこわくない

作家
高橋源一郎
出版社
朝日新聞出版
発売日
1998-10-01
ISBN
9784022572981
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文学なんかこわくない / 感想・レビュー

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Yusuke Oga

うーん、やっぱりこのおじさんはすごいです。人の歩かないところをわざわざ突き進んで、ババババーッッと眺望が開けていく感じ。金井美恵子の恋愛太平記の回で、ある小説を論じるなら、その小説を全文引用して、すべての証拠を読者のまえに差し出してそれについて書き、然る後、その小説からインスパイアされた小説をもうひとつ、その論者は書かなければならないっていう「ホンマけ?」と言いたくなっちゃう超原理的な提案を、そんなもんすでにワシがやっとるわーボケい!に接近している人は小島信夫なのであった・・・というわけで彼の一人勝ち。

2014/11/22

Foufou

途中から再読に気づく。「実篤ウイルス」は相変わらず笑えてのちしんみり。凡庸論から天才論へ。「オウム」も「恋愛太平記」も既視感と同時に要旨も正確に思い出されたもので、なんだかんだで血肉になってるのを確認。渡辺淳一『失楽園』論と片岡義男と加藤典洋を叩き台とする文学=政治=日本語論は深く得心。一方でかつての読書でさまで感銘を受けたか訝しい。『失楽園』論は小説家を目指す人なら必読。選評者としてのタカハシがどれほど油断ならない読み手であるかよくわかるし、ダメな小説についての微に入り細に入りの解説は勉強になる。

2023/05/07

メイロング

10年以上前の本なのに内容が古びていない。途中までは楽しく読めたのだけど「文学の向こう側1,2」で愕然。読み返して、メモを取って、手がかりを探る。まったくわからなければ楽なのに。わかったところで「次に何を考えるのか」という次の段階が現れるだけなんだけどさ。なにを問題とするのかを理解するために考える、という姿勢が、新鮮で面白かったなあ。NHKのすっぴん金曜日、毎週聞いてます。

2012/06/24

Akihito Arai

BOOK OFFの100円コーナーで購入(申し訳ない)。面白い。オウム信者の書いた文章の分析に納得。でもこれってコピーライターとして毎日やってることに近いよな、と考え込む。最終章、文学の向こう側で紹介されていた書籍を読んでいたこともあり、続きが読みたくなった。

2011/10/04

v&b

かなり昔に読んで、再読。今だと何を参照しているか分かるものもある。その時々に応じた読み方でまったく構わないだろう。

2020/04/02

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